SIer最大手の一角、富士ソフトの年収・働き方・福利厚生は本当に“ブラック”なのか、それとも安定高収入なのか?
本記事では最新の平均年収・グレード別年収・初任給・手取り・ボーナス・労働環境・転職難易度・採用大学・口コミまで徹底解説!
「年収600万円のリアルな生活レベル」「課長・部長クラスで年収1,000万は本当?」など、気になる実態をまるっと解説します。
転職・就職を検討している方はもちろん、同業他社との年収比較にもご活用ください。
富士ソフトの平均年収・中央値はいくら?業界内での位置付けも解説!
まずは富士ソフトの最新平均年収・業界内ランキング・中央値を確認。
競合大手と比較しても分かる、「SIer中堅〜大手の実力値」をデータで解説します。
平均年収
2024年12月期の富士ソフトの平均年収は640万円(平均年齢35.6歳)。
ここ数年は600万〜640万円台で安定推移し、同業SIerと比較すると「中堅〜大手並み」ですが、年齢層が若いため数字は控えめです。
20代後半で年収500万超、30代リーダーで650万、課長で900万、部長で1,000万円超も現実的なテーブルです。
業界内での位置づけ:大手SIerとしてはやや低めだが安定(同業比較の一言メモ)
電通総研やCTC、NTTデータ、富士通などの大手と比べると年収はやや低めですが、
年齢層が若い・母集団が広いことを加味すると「中堅上位・大手並みの安定感」が特徴。
| 企業 | 平均年収 |
| — | — |
| 電通総研 | 1,123万円 |
| CTC | 1,077万円 |
| 大塚商会 | 993万円 |
| 富士通 | 929万円 |
| NTTデータ | 923万円 |
| SCSK | 788万円 |
| 富士ソフト | 640万円 |
「SIerでも600万円台が現実ライン」なのが富士ソフトです。
全社員に1,000万円払えば離職率ゼロなのに…!
富士ソフトの年収推移(過去7年)
過去7年の平均年収・平均年齢を見ると、コロナ禍でも大きな変動なし。
毎年安定して600万円前後をキープし、景気・市況に大きく左右されない強みも特徴です。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2024年12月期 | 640万円 | 35.6歳 |
2023年12月期 | 600万円 | 35.6歳 |
2022年12月期 | 620万円 | 35.6歳 |
2021年12月期 | 600万円 | 35.8歳 |
2020年12月期 | 590万円 | 35.7歳 |
2019年12月期 | 590万円 | 35.6歳 |
2018年12月期 | 595万円 | 36.2歳 |
新卒〜若手が多く、上場SIerの中では若年層へのチャンスも大きい会社です。
毎年100万円昇給できたら日本のSEもみんなハッピーなのに…。
年代・職種・役職別の年収目安
富士ソフトは「補助→担当→サブリーダー→リーダー→主任→課長→部長」と明確な昇進テーブルがあり、年次・評価・職種で年収に差が出ます。
若手でも20代後半で500万円台、主任で800万円、課長以上で1,000万円超も可能!
年代別・職種別・役職別のリアルなレンジを見ていきましょう。
年代別(20代/30代/40代/50代)
– 25歳(補助〜担当クラス):450〜500万円
– 30歳(サブリーダー〜リーダー):600〜700万円
– 35歳(リーダー〜主任):650〜800万円
– 40歳(主任〜課長):800〜1,000万円
– 45歳〜50歳(課長〜部長):900万〜1,200万円超(評価次第)
評価・残業・プロジェクト次第で年収に個人差はありますが、「30代で700万円台」「課長で1,000万超」も現実的。
職種別(エンジニア/営業/事務)
– エンジニア(SE・プログラマー・PM)
新卒〜主任までの年収テーブルはほぼ一律。
PM・PL(プロジェクトリーダー・マネージャー)で手当が加算され、案件の大きさや役割で上乗せも。
– 営業・事務・企画
エンジニアと基本同水準だが、営業はインセンティブ(売上達成ボーナス)あり。
管理系(人事・総務・経理)は横並びの昇給が主流。
職種より「役職・評価・残業・資格手当」で差がつく仕組みです。
役職別(補助/担当/サブリーダー/リーダー/主任/課長/部長)
| 役職 | 年次 | 年収 |
| — | — | — |
| 補助 | 1-2年目 | 400-500万円 |
| 担当 | 3-5年目 | 500-600万円 |
| サブリーダー | 6-9年目 | 600-650万円 |
| リーダー | 10-13年目 | 650-700万円 |
| 主任 | 14年目- | 700-850万円 |
| 課長 | 評価次第 | 900-1,000万円 |
| 部長 | 評価次第 | 1,000万円以上 |
リーダー〜主任までは横並び昇進、課長以上は評価・役割で「二極化」も。

初任給・新卒1年目の年収
富士ソフトの初任給(2025年入社)は
– 大卒:月給239,000円
– 院卒:月給253,000円
ここに賞与・残業代(20h前後)が加算されるので、新卒1年目で年収400〜450万円の水準です。
学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収
– 大卒モデルケース
月給239,000円×12=2,868,000円
賞与(基本給約3ヶ月分):717,000円
残業代(月20h想定):約50,000円×12=600,000円
合計:2,868,000円+717,000円+600,000円=約4,185,000円
– 院卒モデルケース
月給253,000円×12=3,036,000円
賞与・残業代込みで年収430万〜460万円程度が目安。
1年目からIT業界の中では“平均以上”のスタートを切れます。
賞与・昇給・インセンティブ
富士ソフトの賞与は年2回(6月・12月)支給で、直近の年間賞与支給実績は基本給の約3ヶ月分程度。
年功序列的なベース+部内相対評価(チーム・個人業績)によって決まるため、部署・担当PJによって若干の差が出ます。
昇給は「毎年横並び昇給+人事評価による個別昇給」方式で、年1回昇給があり、実力主義の色も年々強まっています。
PM・PLなど役割手当や、資格手当・専門スキル手当が毎月上乗せされる制度も特徴です。
営業系は売上インセンティブ(達成ボーナス)もあり、営業職で成績を出せば年収アップも狙えます。



手取り額の目安(年収640万円・単身)
富士ソフト平均年収640万円(36歳・単身)モデルの「リアル手取り額」をシミュレーション!
所得税・住民税・社会保険料を控除すると、年間手取り約491万円/月41万円が目安です。
IT系でもボーナス・残業がある分、手取りは全国平均よりかなり高い水準です。
月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)
– 額面年収:6,400,000円(年)/533,333円(月)
– 所得税:約218,900円(年)
– 住民税:約336,400円(年)
– 健康保険:約315,138円(年)
– 厚生年金:約581,940円(年)
– 雇用保険:約38,400円(年)
手取り:4,909,222円/年、月換算で約409,101円
可処分所得は「生活に余裕はあるが、都内ひとり暮らしだとギリギリの人も多い」水準。
資格手当や残業多めの月はさらに手取りUP!
福利厚生・待遇
富士ソフトは「IT業界標準+独自の手当」でバランス型の福利厚生。
社会保険・確定拠出年金・財形貯蓄・貸付金・退職金など、基本的な制度は網羅しています。
寮・社宅・保養所・提携施設の割引利用もあり、レジャー・旅行好きにもプラス。
通勤手当は全額支給、タバコを吸わない社員には「禁煙手当(+1,000円)」もユニークです。
セキュリティ規則の順守で奨励金がもらえる仕組みもあり、コツコツ手当派に人気。
休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)
有給休暇取得率は68.9%とIT業界内でも高め。
リモートワーク・在宅勤務者は全体の41.5%(2023年度)で、部署・PJによっては週2〜3日テレワークも定着。
フレックス制度もあり、子育て・介護との両立支援制度も拡充中。
金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)
退職金は確定拠出年金型がメイン。
住宅補助や家賃手当はありませんが、寮・社宅・提携施設割引が利用できます。
社員持株会・財形貯蓄も利用可能で、将来の資産形成サポートは一定水準あり。
育成・キャリア(研修/公募/異動制度)
新卒研修・OJT・資格取得支援・各種技術研修・階層別研修など、育成プログラムはIT大手水準。
資格取得で受験費用補助・合格報奨金もあり、キャリア志向の社員に人気。
社内公募・ジョブチェンジも制度化されており、「SIerの枠を超えたキャリア」を志向する人にもフィットします。
富士ソフトは激務?労働時間の実態
平均残業時間は23.9時間/月(2023年度)。
IT大手・SIerの中では「標準〜やや少なめ」の水準。
繁忙期や大規模案件では残業30〜40時間になる月もありますが、過労死ラインは厳しく監督されています。
有給休暇も取得しやすく、土日祝は完全休み。


