マルハニチロは日本を代表する食品メーカーの一角として、安定した高年収と充実した福利厚生で注目を集めています。
本記事では、最新の平均年収や役職・年代別の年収目安、初任給、手取り額、福利厚生、働き方、採用大学の傾向まで、気になる情報を徹底的に解説します。
「マルハニチロで働くと実際どれくらい稼げる?」「ワークライフバランスは?」といった疑問をまるごと解消!
食品業界への就職・転職を考えている方は必見です。
マルハニチロの平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!
まずはマルハニチロの年収水準を、最新データと業界内比較を交えてご紹介します。
食品メーカーの中での立ち位置や、年収偏差値もチェックしましょう。
平均年収
2025年3月期のマルハニチロの平均年収は768万円、平均年齢は41.4歳です。
この水準は国内の大手食品メーカーの中でも上位クラスに位置しています。
年功序列色が強い給与体系で、安定した収入が期待できる点が特徴です。
また、年収偏差値は59.8(男性57.1、女性69.0、大卒56.5、大企業54.2)と、同年代・同規模企業の中でも高めとなっています。
「今の自分の年収は適正?」と気になる方も、マルハニチロの水準を一つの目安にできるでしょう。
業界内での位置づけ
マルハニチロの年収は、食品業界の大手メーカーと比べると中程度〜やや高めの位置付けです。
たとえば、味の素(1,037万円)、明治(910万円)、日清製粉(893万円)、日清食品(881万円)、カゴメ(892万円)などと比較するとやや控えめですが、森永乳業(792万円)、山崎製パン(601万円)、ブルボン(496万円)などよりは高い水準です。
安定した給与と福利厚生、ワークライフバランスの良さが魅力で、転職市場でも人気が高い企業です。
| 企業 | 平均年収 |
|---|---|
| 味の素 | 1,037万円 |
| 明治 | 910万円 |
| 日清製粉 | 893万円 |
| 日清食品 | 881万円 |
| カゴメ | 892万円 |
| ハウス食品 | 828万円 |
| キッコーマン | 823万円 |
| カルビー | 820万円 |
| 森永乳業 | 792万円 |
| マルハニチロ | 768万円 |
| 山崎製パン | 601万円 |
| ブルボン | 496万円 |
マルハニチロの年収推移(過去5年)
マルハニチロの平均年収・平均年齢は年々安定した推移を見せています。
ここ5年間のデータを表でまとめましたので、長期的な傾向をチェックしましょう。
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 768万円 | 41.4歳 |
| 2024年3月期 | 750万円 | 41.8歳 |
| 2023年3月期 | 743万円 | 42.1歳 |
| 2022年3月期 | 705万円 | 41.8歳 |
| 2021年3月期 | 696万円 | 41.6歳 |
年代・職種・役職別の年収目安
「自分のキャリアだとどれくらいもらえる?」と気になる方へ、年代・職種・役職ごとの年収目安を解説します。
非公開部分は推定レンジと根拠も明記していますので、転職やキャリアアップの参考にしてください。
年代別(20代/30代/40代/50代)
マルハニチロでは年功序列色が強く、昇進に応じて年収が上がっていきます。
新卒入社・順調な昇進を想定した場合の年齢別年収レンジは以下の通りです。
- 20代(25歳):450〜500万円
- 30代(30歳):550〜600万円
- 35歳:750〜800万円
- 40代(40歳):850〜900万円以上(評価次第)
- 45歳:1,000万円以上(評価次第)
- 50歳:1,100万円以上(評価次第)
このように、40代以降は評価や役職によって大きく差がつく傾向です。
職種別(例:開発/営業/コーポレート)
マルハニチロの職種別年収は公式には非公開ですが、食品メーカーの傾向から推定すると、
開発系・技術系は現場経験や専門性が評価され、30代で600〜750万円、40代で800万円以上が目安。
営業系はインセンティブが少なめですが、安定した基本給+賞与で30代600〜700万円、40代800万円前後。
コーポレート(管理・企画・人事等)は全体平均に近く、30代650万円前後、40代800万円前後が目安です。
(推定根拠:役職・年代別の公開レンジと業界水準より算出)
役職別(一般/主任/係長/課長/部長)
マルハニチロの役職ごとの年収テーブルは明確です。
- 役職なし(1〜10年目):400〜550万円
- 主任(11〜15年目):600〜700万円
- 課長代理(16〜20年目):750〜850万円
- 課長(20年目以降):850〜950万円
- 部長(評価次第):1,000万円以上
管理職昇格にはペーパーテスト・面談・推薦が必要ですが、主任・課長代理までは多くの社員が到達可能です。
| 役職 | 年次 | 年収 |
|---|---|---|
| 役職なし | 1-10年目 | 400-550万円 |
| 主任 | 11-15年目 | 600-700万円 |
| 課長代理 | 16-20年目 | 750-850万円 |
| 課長 | 20年目以降 | 850-950万円 |
| 部長 | 評価次第 | 1,000万円以上 |
初任給・新卒1年目の年収
マルハニチロの初任給や新卒1年目の年収は、食品業界の中でも高水準。
大卒・院卒別の月給や賞与、モデルケースも詳しく解説します。
学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収
2024年〜2026年入社の初任給は、
- 大卒:261,000円
- 修士卒:271,000円
となっています。
この月給に加えて、年2回の賞与や残業代が別途支給されます。
新卒1年目の想定年収は、賞与・残業(20h/月想定)を含めると約400〜450万円が目安です。
モデルケース(残業月20h想定)
例えば大卒新入社員の場合、
- 月給:261,000円
- 賞与:4.5ヶ月分(推定)
- 残業代:月20時間で約4万円
を合算すると、
年収約420万円がモデルケースとなります。
残業が少なめな企業なので、ワークライフバランスを重視する方にもおすすめです。
| 年度 | 大卒 | 修士 |
|---|---|---|
| 2024年入社 | 261,000円 | 271,000円 |
| 2025年入社 | 261,000円 | 271,000円 |
| 2026年入社 | 261,000円 | 271,000円 |
賞与・昇給・インセンティブ
マルハニチロの賞与・昇給制度や評価軸、インセンティブについて詳しく解説します。
安定した収入を支える仕組みを知っておきましょう。
支給回数/目安月数/評価軸・等級制度の概要
賞与は年2回(夏・冬)支給され、目安は年間4.5〜5ヶ月分(業績・評価による)です。
昇給は年1回、年功序列色が強いものの、近年は目標管理制度(MBO)による評価も導入されています。
管理職昇格にはペーパーテスト・面談・推薦が必要で、主任・課長代理までは比較的多くの社員が到達可能です。
インセンティブは営業職でも少なめで、賞与や基本給で安定収入を得られる点が特徴です。
手取り額の目安(年収768万円・単身)
年収が高くても、実際の手取りがどれくらいになるのかは気になるポイント。
41歳・年収768万円の場合の手取り額をシミュレーションします。
月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)
年収768万円(41歳・単身)の場合、
- 年間手取り:約567万円
- 月次手取り:約47万円
となります。
主な控除は、所得税・住民税・健康保険・厚生年金・雇用保険・介護保険など。
下記の表で内訳をチェックしましょう。
| 項目 | 年収 | 月収 |
|---|---|---|
| 額面収入 | 7,680,000円 | 640,000円 |
| 所得税 | 377,100円 | 31,425円 |
| 住民税 | 422,300円 | 35,191円 |
| 健康保険 | 386,490円 | 32,207円 |
| 厚生年金 | 713,700円 | 59,475円 |
| 雇用保険 | 46,080円 | 3,840円 |
| 介護保険 | 62,400円 | 5,200円 |
| 手取り | 5,671,930円 | 472,660円 |
福利厚生・待遇
マルハニチロは福利厚生が非常に充実しており、働きやすさ・安心感の両立が魅力です。
休暇制度・金銭面・キャリア支援など、各項目ごとに詳しくご紹介します。
休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)
有給休暇取得率は73.4%(2024年3月)、平均残業時間は17.28時間(2023年度)と、食品業界の中でも働きやすい環境です。
在宅勤務制度やコアタイム無しのフレックスタイム制度(工場除く)も導入されており、柔軟な働き方が可能です。
男性の育休取得率も69.7%(2023年度)と非常に高く、ワークライフバランス重視派にもおすすめできます。
金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)
住宅手当が支給されるため、家賃負担を抑えられます。
従業員持株制度、退職金制度、社会保険(雇用・労災・健康・厚生年金)も完備。
長期的な資産形成や老後の安心もサポートされています。
育成・キャリア(研修/公募/異動制度)
新人研修・階層別研修・ジョブリターン制度など、キャリア形成を支援する制度が充実。
公募・異動制度もあり、希望に応じて多様なキャリアパスを描くことができます。
中途採用比率も30.6%(2023年度)と高く、転職組にも門戸が広い点が特徴です。
マルハニチロは激務?労働時間の実態
「食品メーカー=激務」のイメージを持つ方も多いですが、マルハニチロは実際どうなのでしょうか?
最新の労働時間データや働きやすさの実態を解説します。
平均残業時間/みなし残業の有無/休日日数
2023年度の平均残業時間は17.28時間と、業界内でもかなり短い水準です。
みなし残業の有無は職種によりますが、基本的には実働分が支給される仕組み。
年間休日は120日以上で、有給取得率も高く、プライベートと仕事の両立がしやすい環境です。
コンプライアンス意識の高まりでパワハラなども減少傾向にあり、ホワイト企業としての評価も高まっています。
口コミ・評判
実際に働く社員や転職者の口コミから、年収や待遇に関するリアルな声をピックアップ。
良い口コミ・悪い口コミの両面をチェックしましょう。
年収に関する良い口コミ
・「食品メーカーの中では年収が高く、安定している。昇給・賞与も毎年しっかりあるので安心感がある」
・「福利厚生が充実していて、住宅手当や持株会など金銭面のサポートが手厚い」
・「残業が少なく、ワークライフバランスを保ちつつ高収入を得られる点が魅力」
年収に関する悪い口コミ
・「年功序列色が強く、若いうちは年収が伸びにくい。実力主義を求める人には物足りないかも」
・「管理職昇格にはペーパーテストや推薦が必要で、昇進競争はやや厳しい」
・「賞与や評価の差がつきにくく、頑張りが給与に反映されにくい」
採用大学の傾向
マルハニチロは全国の国公私立大学・高専・大学院から幅広く採用しています。
難関大学出身者も多く、学歴・就職難易度ともに高い傾向です。
主な採用校は、東京大学・京都大学・大阪大学・東北大学・北海道大学・名古屋大学・慶應義塾大学・早稲田大学・一橋大学・神戸大学・九州大学などの旧帝大・難関国立、早慶上智・MARCH・関関同立、地方国公立・有名私大まで多岐にわたります。
選考では学歴だけでなく、人物・適性・志望動機も重視される傾向です。
新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)
内定後は、配属先や業務内容の事前リサーチ、業界・商品知識の習得を進めましょう。
また、社会人マナーやビジネスメールの基本も押さえておくと、入社後のスタートダッシュが切りやすくなります。
同期や先輩とのネットワーク作りも大切です。
マルハニチロに向いている人・向いていない人
マルハニチロで活躍できる人・合わない人の特徴をまとめました。
自分の志向と照らし合わせてみてください。
- 向いている人
- 安定志向で、長く一つの会社で働きたい人
- チームワークや協調性を大切にできる人
- 着実にキャリアを積み上げたい人
- ワークライフバランスを重視したい人
- 向いていない人
- 若いうちから高年収・スピード昇進を目指したい人
- 実力主義・成果主義を重視する人
- 変化や新規事業への挑戦を求める人
- ルーティンワークが苦手な人
FAQ
Q. マルハニチロの平均年収・中央値はいくら?
A. 直近2025年3月期で平均768万円。中央値は公開されていませんが、平均×0.92〜0.95(約707〜730万円)と推定されます。
根拠は大手メーカーの年収分布と同水準のためです。
Q. 何年目で600/800/1000万円に届く?
A. 600万円は11〜15年目(主任)、800万円は16〜20年目(課長代理)、1000万円は評価次第で45歳以降・部長クラスが目安です。
評価ランクや等級要件によって前後しますが、年功序列色が強いので着実に昇進すれば到達可能です。
Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?
A. 20代450〜500万円/30代550〜800万円、開発職600〜800万円/営業職600〜700万円(インセンティブは少なめ)などが目安です。
職種よりも役職・年次による差が大きい傾向です。
Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?
A. 学部卒261,000円・院卒271,000円、想定年収は400〜450万円(残業月20hモデル)です。
賞与や残業代で変動します。
Q. 残業時間やワークライフバランスは?
A. 平均残業17.28h/月、有休取得率73.4%、休日日数120日以上と、食品業界でもトップクラスの働きやすさです。



