スナック菓子のリーディングカンパニー「カルビー株式会社」。
その年収や働き方、福利厚生はどのようになっているのでしょうか?
本記事では、最新の年収データから年代・職種・役職別の給与、初任給、賞与、手取り額、福利厚生、労働時間の実態、口コミ・評判、採用大学の傾向まで、転職や就職を考える方に役立つ情報を徹底解説します。
カルビーでのキャリアを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
カルビー株式会社の平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!
カルビーの年収水準は食品業界の中でも注目されています。
ここでは最新の平均年収と、業界内でのポジションについて詳しく見ていきましょう。
平均年収
カルビー株式会社の2025年3月期における平均年収は820万円です。
平均年齢は39.6歳と、働き盛りの世代が多く活躍していることが分かります。
この年収は上場企業として有価証券報告書で公開されており、信頼性の高いデータです。
また、年収偏差値で見ると40歳で年収820万円の場合、偏差値は65.0と高水準。
男性61.9、女性75.0、大卒62.7、大企業58.2と、どの属性でも高い位置にあります。
食品メーカーの中でも上位に位置し、安定した収入を得たい方には魅力的な企業と言えるでしょう。
業界内での位置づけ
カルビーは日本の食品メーカーの中でも中堅〜上位の年収水準を誇ります。
例えば、味の素(1,037万円)、明治(910万円)、日清製粉(893万円)、日清食品(881万円)、カゴメ(892万円)、ハウス食品(828万円)、キッコーマン(823万円)と比較すると、カルビーの820万円は中程度の高水準。
一方、森永乳業(792万円)、マルハニチロ(768万円)、山崎製パン(601万円)、ブルボン(496万円)よりは明らかに高い水準です。
スナック菓子市場で50%以上、ポテト系スナックで70%以上のシェアを持つカルビーは、業界内でも安定した経営基盤と高い給与水準を両立しています。
企業名 | 平均年収 | 決算期 |
---|---|---|
味の素 | 1,037万円 | 2025年3月期 |
明治 | 910万円 | 2025年3月期 |
日清製粉 | 893万円 | 2025年3月期 |
日清食品 | 881万円 | 2025年3月期 |
カゴメ | 892万円 | 2024年12月期 |
ハウス食品 | 828万円 | 2025年3月期 |
キッコーマン | 823万円 | 2025年3月期 |
カルビー | 820万円 | 2025年3月期 |
森永乳業 | 792万円 | 2025年3月期 |
マルハニチロ | 768万円 | 2025年3月期 |
山崎製パン | 601万円 | 2025年3月期 |
ブルボン | 496万円 | 2025年3月期 |
カルビー株式会社の年収推移(過去7年)
カルビーの年収は年々どのように変化しているのでしょうか?
ここでは過去7年分のデータをもとに、平均年収・平均年齢の推移を表でまとめました。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2025年3月期 | 820万円 | 39.6歳 |
2024年3月期 | 770万円 | 40.5歳 |
2023年3月期 | 770万円 | 40.9歳 |
2022年3月期 | 797万円 | 40.4歳 |
2021年3月期 | 753万円 | 39.5歳 |
2020年3月期 | 720万円 | 40.3歳 |
2019年3月期 | 723万円 | 39.5歳 |
2019年から2025年にかけて、カルビーの平均年収は約100万円上昇しています。
近年は特に業績好調を背景に、年収アップの傾向が続いています。
年代・職種・役職別の年収目安
カルビーでは年齢や職種、役職によって年収レンジが大きく異なります。
ここでは、年代別・職種別・役職別の年収目安とその根拠を詳しく解説します。
年代別(20代/30代/40代/50代)
カルビーに新卒入社し、順調に昇進した場合の年齢別年収イメージは以下の通りです。
このレンジはボーナス・残業代を含む想定で、評価や残業時間によって変動します。
年齢 | 年収レンジ |
---|---|
25歳 | 450~500万円 |
30歳 | 700~750万円 |
35歳 | 850~900万円 |
40歳 | 1,000~1,100万円 |
45歳 | 1,100万円以上(評価次第) |
50歳 | 1,200万円以上(評価次第) |
20代後半で500万円台、30代で700万円台、40代で1,000万円を超える水準は、食品メーカーの中でも高めです。
評価や昇進スピードによっては、さらに上の年収を狙うことも可能です。
職種別(例:開発/営業/コーポレート)
カルビーの職種別年収は公式には公開されていませんが、一般的に開発・営業・コーポレート(管理部門)で大きな差はありません。
ただし、営業職はインセンティブや業績連動賞与の影響を受けやすく、成果次第で年収が上振れするケースも。
開発職は専門性やプロジェクトリーダー経験が評価されやすく、コーポレート部門は安定した昇給が特徴です。
全体として、役職や評価ランクによる差が大きいのがカルビーの特徴です。
役職別(一般/主任/係長/課長/部長)
カルビーの役職別年収テーブルは下記の通りです。
役職ごとに年収レンジが明確に設定されており、昇進による収入アップが期待できます。
役職 | 年収レンジ |
---|---|
役職なし | 400~650万円 |
主任 | 700~900万円 |
課長 | 1,000~1,200万円 |
部長 | 1,200万円以上 |
カルビーでは実力主義の人事制度を導入しており、20代で課長、30代で部長に昇進するケースも。
昇進スピードや評価によって年収の伸び方が大きく変わる点が特徴です。
初任給・新卒1年目の年収
カルビーの新卒初任給や1年目の想定年収について、最新データとモデルケースを紹介します。
学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収
2024年入社の初任給は以下の通りです。
年度 | 大卒 | 修士 |
---|---|---|
2024年入社 | 235,000円 | 253,000円 |
この基本給に加え、年3回の賞与や残業代が支給されます。
新卒1年目の想定年収は、残業月20時間・賞与を含めて約400~450万円程度が目安です。
モデルケース(残業月20h想定)
例えば大卒の場合、月給235,000円×12ヶ月=2,820,000円。
ここに賞与(年間約4~5ヶ月分=約1,000,000~1,200,000円)、残業代(月20時間で約50,000円×12ヶ月=600,000円)を加えると、
合計で約4,400,000円となります。
実際の年収は配属先や残業時間、評価によって変動しますが、食品メーカーの中では高めの初任給水準です。
賞与・昇給・インセンティブ
カルビーの賞与・昇給制度、評価軸について詳しく解説します。
支給回数/目安月数/評価軸・等級制度の概要
カルビーは年俸制を採用しつつ、賞与は年3回支給されます。
賞与額は業績と個人評価に連動し、期初に設定した目標の達成度合いを半期ごとに上司と確認する「目標管理制度」を導入。
昇給・昇進は実力主義で、上司の推薦や評価によってスピーディーなキャリアアップも可能です。
インセンティブは営業職で成果に応じて支給される場合があり、全体としてメリハリのある報酬体系が特徴です。
手取り額の目安(年収820万円・単身)
年収820万円の場合、実際の手取り額はどのくらいになるのでしょうか?
税金や社会保険料を差し引いた概算を紹介します。
月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)
国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の情報をもとに試算すると、
年収820万円(40歳・単身)の場合、年間手取りは約603万円、月の手取りは約50万円となります。
主な控除内訳は下記の通りです。
項目 | 年収 | 月収 |
---|---|---|
額面収入 | 8,200,000円 | 683,333円 |
所得税 | 465,900円 | 38,825円 |
住民税 | 466,700円 | 38,891円 |
健康保険 | 404,328円 | 33,694円 |
厚生年金 | 713,700円 | 59,475円 |
雇用保険 | 49,200円 | 4,100円 |
介護保険 | 65,280円 | 5,440円 |
手取り | 6,034,892円 | 502,907円 |
手取り額は扶養家族や住んでいる地域によっても変動しますので、あくまで目安としてください。
福利厚生・待遇
カルビーの福利厚生は、働きやすさと多様なライフスタイルに対応した充実の内容です。
ここでは休暇・働き方、金銭系、育成・キャリア支援の3つの観点から紹介します。
休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)
カルビーは有給休暇取得率78.8%、男性育休取得率98.5%と、業界内でもトップクラスの水準です。
2014年からモバイルワーク(テレワーク)を導入し、2017年には場所・回数の制限を撤廃。
フレックスタイム制(コアタイム10時~15時)や半日休暇制度もあり、柔軟な働き方が可能です。
子育てや介護と仕事を両立しやすい環境が整っています。
金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)
カルビーでは退職金制度や企業年金、持株会などの金銭的な福利厚生も整っています。
住宅手当については公式には明記されていませんが、福利厚生全体として大手メーカー水準。
また、退職者リターン制度(出産・育児・介護・配偶者転勤で退職した人の再雇用)も導入されており、ライフイベントに合わせたキャリア設計が可能です。
育成・キャリア(研修/公募/異動制度)
カルビーは人材育成にも力を入れており、各種研修や自己啓発支援、公募・異動制度が充実。
目標管理制度のもと、上司と定期的にキャリア面談を行い、個人の成長をサポートします。
また、育児・介護休業や短時間勤務制度もあり、ライフステージに合わせて柔軟な働き方が可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
モバイルワーク | 場所・回数制限なし、在宅勤務OK |
フレックスタイム | コアタイム10時~15時 |
半日休暇 | 半日単位で有給取得可 |
育児・介護関連 | 育児休業(2歳まで)、短時間勤務(小3まで)、介護休業・短時間勤務 |
退職者リターン | 再雇用制度あり |
研修・キャリア | 各種研修、公募・異動制度、目標管理制度 |
カルビー株式会社は激務?労働時間の実態
カルビーの働き方は「ホワイト企業」としても注目されています。
ここでは残業時間や休日数、工場勤務の実態について解説します。
平均残業時間/みなし残業の有無/休日日数
2023年度のカルビー全体の平均残業時間は月14.1時間と、非常に短い水準です。
年間総労働時間も1,800時間台で推移しており、ワークライフバランスを重視した働き方が浸透しています。
みなし残業制の有無は職種・部署によって異なりますが、全社的には実労働時間の管理が徹底されています。
休日は年間120日以上が一般的で、有給休暇も取りやすい環境です。
一方、工場勤務は3交代制でシフト勤務となるため、生活リズムや人間関係に慣れる必要があります。
年度 | 年間総労働時間 | 月間平均残業時間 |
---|---|---|
2023年度 | 1,817時間 | 14.1時間 |
2022年度 | 1,794時間 | 13.4時間 |
2021年度 | 1,862時間 | 14.1時間 |
口コミ・評判
実際にカルビーで働く人の声を集め、年収に関する良い口コミ・悪い口コミを紹介します。
年収に関する良い口コミ
・「食品メーカーの中でも年収が高く、賞与も安定しているので生活設計がしやすい」
・「20代で700万円台、30代で1,000万円を超えることもあり、昇進スピードが早い」
・「実力主義なので、頑張りが正当に評価されて年収に反映される点がやりがい」
・「残業が少なく、ワークライフバランスも良いので、年収の満足度が高い」
年収に関する悪い口コミ
・「同業他社のトップクラス(味の素や明治)と比べると、やや年収が劣る」
・「評価制度が厳しく、昇進できないと年収が頭打ちになることも」
・「工場勤務はシフト制で体力的にきつい割に、年収が本社部門より低め」
・「契約社員は正社員に比べて年収が大きく下がる(300~500万円)」
採用大学の傾向
カルビーの採用大学は非公開ですが、上場企業かつ人気企業のため、
国公立・有名私大(東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学など)からの採用実績が多い傾向です。
また、理系・文系問わず幅広い学部からの採用が見られます。
選考ではコミュニケーション力や主体性、チャレンジ精神が重視される傾向です。
新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)
内定後は、配属希望や自己PRを整理し、入社前研修やeラーニングを積極的に活用しましょう。
また、カルビーの主力商品や企業理念、最新の事業トレンドをリサーチしておくと、入社後のスタートダッシュに役立ちます。
健康管理や生活リズムの調整も大切です。
カルビー株式会社に向いている人・向いていない人
- 向いている人
- 実力主義の環境で早期昇進・高年収を目指したい人
- ワークライフバランスを重視しつつキャリアアップしたい人
- 食品業界や商品開発に情熱がある人
- 柔軟な働き方や多様なキャリアパスを求める人
- 向いていない人
- 安定志向で変化やチャレンジを避けたい人
- 評価や成果主義にプレッシャーを感じやすい人
- シフト勤務や工場勤務が苦手な人
- 年功序列の環境を好む人
FAQ
Q. カルビー株式会社の平均年収・中央値はいくら?
A. 直近2025年3月期で平均820万円。
中央値は公開されていませんが、平均×0.93~0.95(約763~779万円)と推定されます。
大手企業の年収分布や役職構成からの推計です。
Q. 何年目で600/800/1000万円に届く?
A. 600万円は20代後半(役職なし~主任)、800万円は30歳前後(主任~課長手前)、1000万円は40歳前後(課長)で到達が目安。
評価ランクや昇進スピードによって前後しますが、実力主義のため早期昇進も可能です。
Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?
A. 20代は450~500万円、30代は700~900万円、40代は1,000万円以上が目安。
開発職・営業職・コーポレート職で大きな差はありませんが、営業職はインセンティブで上振れするケースも。
Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?
A. 学部卒235,000円・院卒253,000円。
想定年収は400~450万円(残業月20hモデル)。
Q. 残業時間やワークライフバランスは?
A. 平均残業14.1h/月、有休取得率78.8%、休日日数120日以上/年。
ワークライフバランスを重視した働き方が浸透しています。