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日本銀行の年収は?平均・年代別・初任給・福利厚生まで徹底解説

日本銀行の年収や福利厚生、働き方について徹底的に解説します。
中央銀行ならではの高水準な給与体系や、ワークライフバランスの実態、初任給、採用大学の傾向まで、これから日本銀行を目指す方や転職を検討している方にも役立つ情報を網羅しました。
「日銀の年収は本当に高いの?」「どんな人が向いている?」など、気になる疑問を一気に解決します!

目次

日本銀行の平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!

日本銀行の年収は金融業界の中でもトップクラスの水準です。
ここでは最新の平均年収や、他の大手金融機関との比較、年収偏差値など、気になるポイントを詳しくご紹介します。

平均年収

日本銀行の2024年度の平均年収は869万円(平均年齢43.7歳)です。
このうち賞与(ボーナス)の平均は253万円と、年収の約3割を占めています。
日銀の給与は「基本給+残業代+賞与(年2回)」で構成されており、賞与は基本給の4〜5か月分が支給されるのが一般的です。
また、特定職・一般職の平均年収は602.6万円となっており、職種や役職によって年収レンジに幅があります。
年収偏差値で見ると、44歳で年収869万円の場合、年収偏差値は63.1と全国的にも高い水準です。

業界内での位置づけ

日本銀行の年収は、金融業界全体で見ても上位に位置しています。
たとえば、日本政策投資銀行(1,135万円)、三菱UFJ信託銀行(951万円)、日本政策金融公庫(894万円)などと比較しても、日銀の平均年収は十分に高いと言えます。
一部の金融機関には及ばないものの、安定性や福利厚生の充実度、ワークライフバランスの良さも加味すると、日本銀行は非常に魅力的な就職先といえるでしょう。

企業 平均年収
日本政策投資銀行 1,135万円
三菱UFJ信託銀行 951万円
日本政策金融公庫 894万円
三井住友銀行 892万円
日本銀行 869万円
三菱UFJ銀行 856万円
みずほ銀行 823万円

日本銀行の年収推移(過去7年)

日本銀行の平均年収は、ここ数年安定した高水準を維持しています。
毎年公式に公開されているデータをもとに、年収・平均年齢の推移をまとめました。

年度 平均年収 平均年齢
2024年度 869万円 43.7歳
2023年度 847万円 43.3歳
2022年度 814万円 43.4歳
2021年度 815万円 43.4歳
2020年度 822万円 43.3歳
2019年度 829万円 43.3歳
2018年度 823万円 43.5歳

年代・職種・役職別の年収目安

日本銀行では、年齢や職種、役職によって年収レンジが大きく異なります。
ここでは、年代別・職種別・役職別の年収目安とその根拠を詳しく解説します。

年代別(20代/30代/40代/50代)

日本銀行の年齢別年収の目安は以下の通りです。
新卒入社し、順調に昇進した場合のモデルケースとなっています。
25歳で500〜550万円、30歳で650〜700万円、35歳で800〜850万円、40歳で1,000万円、45歳で1,100万円以上、50歳で1,200万円以上が目安です。
この水準は大手金融機関の中でも高めで、特に30代後半以降は年収1,000万円を超えるケースが多くなります。
昇進スピードや評価、残業時間によって個人差はありますが、安定して高年収を目指せる環境です。

年齢 年収目安
25歳 500〜550万円
30歳 650〜700万円
35歳 800〜850万円
40歳 1,000万円
45歳 1,100万円以上
50歳 1,200万円以上

職種別(例:開発/営業/コーポレート)

日本銀行の職種は、総合職・特定職・一般職に大きく分かれます。
総合職は全国転勤や企画業務が中心で、年収レンジも高い傾向があります。
特定職・一般職は、専門分野や事務系業務が中心で、平均年収は602.6万円程度です。
営業や開発といった民間企業のような職種区分はありませんが、金融政策やシステム開発、国際業務、コーポレート部門など多様な部署で活躍できます。
職種による大きなインセンティブ差はありませんが、総合職が最も年収が高い傾向です。

職種 平均年収
総合職 869万円(平均)
特定職・一般職 602.6万円

役職別(一般/主任/係長/課長/部長)

日本銀行の役職は「非管理職級(担当職)」「企画役級」「参事役級」といった独自の呼称が使われています。
非管理職級(一般〜主任・係長相当)は41.8歳で636万円、企画役級(課長〜部長相当)は48.1歳で1,439万円、参事役級(部長〜役員相当)は51.4歳で1,821万円が平均です。
管理職(年俸制適用者)の平均年収は1,611万円(48.9歳)と、役職が上がるごとに大幅な年収アップが期待できます。
日銀総裁は3,828万円、理事クラスは1,500〜2,500万円程度と、役員クラスになるとさらに高額です。

役職 平均年齢 平均年収(レンジ)
非管理職級(担当職) 41.8歳 636万円(311〜1,318万円)
企画役級 48.1歳 1,439万円(909〜1,771万円)
参事役級 51.4歳 1,821万円(1,421〜1,990万円)
管理職(年俸制) 48.9歳 1,611万円(うち賞与510万円)
日銀総裁 3,828万円
理事クラス 1,500〜2,500万円

初任給・新卒1年目の年収

日本銀行の初任給は学歴や職種によって異なります。
ここでは大卒・院卒の月給や賞与、1年目の想定年収モデルを詳しくご紹介します。

学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収

2024年度の初任給は以下の通りです。
総合職:院卒275,000円/大卒255,000円/短大卒205,000円
特定職:院卒257,000円/大卒242,000円/短大卒205,000円
一般職:院卒247,000円/大卒227,000円/短大卒205,000円
これに加えて残業代や賞与(年2回)が支給されます。
賞与は基本給の4〜5か月分が目安となるため、新卒1年目でも年収400〜450万円程度が期待できます。

職種 院卒 大卒 短大卒
総合職 275,000円 255,000円 205,000円
特定職 257,000円 242,000円 205,000円
一般職 247,000円 227,000円 205,000円

モデルケース(残業月15h想定)

新卒総合職(大卒)の場合、月給255,000円に加え、残業代(月15時間=約30,000円)、賞与(年4.5か月分=約114万円)を加味すると、新卒1年目の想定年収は約420〜450万円となります。
残業時間が少ないため、ワークライフバランスも良好です。

賞与・昇給・インセンティブ

日本銀行の賞与や昇給、評価制度について解説します。
安定した賞与支給や明確な評価軸が特徴です。

支給回数/目安月数/評価軸・等級制度の概要

賞与は年2回(夏・冬)支給され、基本給の4〜5か月分が目安です。
期初に立てた目標の達成度合いを中間・期末で評価する「目標管理制度」を導入しており、上長からの評価によって賞与額が決定します。
昇給は年1回実施され、等級・役職ごとに昇給幅が異なります。
民間企業のようなインセンティブ(営業歩合等)はありませんが、安定した給与体系が魅力です。

手取り額の目安(年収869万円・単身)

年収869万円(44歳・単身)の場合、実際の手取り額はどのくらいになるのでしょうか。
税金や社会保険料の控除を加味した、月次・年次の手取り額を解説します。

月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)

年収869万円の場合、年間の手取り額は約637万円、月あたり約53万円となります。
主な控除項目は、所得税・住民税・健康保険・厚生年金・雇用保険・介護保険です。
以下の表は、各控除額の目安をまとめたものです。

項目 年収 月収
額面収入 8,690,000円 724,166円
所得税 553,100円 46,091円
住民税 510,300円 42,525円
健康保険 422,166円 35,180円
厚生年金 713,700円 59,475円
雇用保険 52,140円 4,345円
介護保険 68,160円 5,680円
手取り 6,370,434円 530,869円

福利厚生・待遇

日本銀行は福利厚生が非常に充実しており、住宅手当や健康管理、各種サークル活動など、働きやすさを支える制度が整っています。
ここでは休暇・働き方、金銭系、育成・キャリア支援の3つの観点から詳しくご紹介します。

休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)

日本銀行は、有給休暇の取得を推奨しており、比較的高い取得率を誇ります。
在宅勤務やフレックス制度も導入されており、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。
年間休日も120日以上あり、土日祝休みが基本です。

金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)

住宅手当や独身寮・社宅制度が充実しており、転勤を伴う職種では入居要件を満たせば利用可能です。
退職金制度や企業年金も整備されており、長期的な資産形成がしやすい環境です。
福利厚生パッケージプランでは、旅行・レジャー・自己啓発・介護・育児などのサービスを会員価格で利用できます。

項目 詳細
独身寮・社宅 転勤を伴う職種で入居要件を満たせば利用可能
福利厚生パッケージ 外部業者のサービスを会員価格で利用
健康管理 定期健康診断・健康相談・人間ドック補助
サークル活動 運動部・文化部など多数

育成・キャリア(研修/公募/異動制度)

日本銀行では、新人研修や階層別研修、自己啓発支援など、キャリア育成にも力を入れています。
公募による異動制度や、希望に応じたキャリアパスの設計も可能です。
また、海外勤務や国際業務に挑戦できるチャンスもあり、成長意欲の高い方に最適な環境です。

日本銀行は激務?労働時間の実態

「日銀は激務?」と気になる方も多いですが、実際の労働時間や残業の実態をデータでご紹介します。

平均残業時間/みなし残業の有無/休日日数

2023年度の月間平均残業時間は、総合職で15.9時間、全職員平均で8.2時間と、非常に短い水準です。
みなし残業制度はなく、残業代は実働分がしっかり支給されます。
年間休日は120日以上、土日祝休みが基本で、ワークライフバランスが良いのが特徴です。

職種 月間平均残業時間
全職員 8.2時間
総合職 15.9時間
特定職 14.0時間
一般職 4.0時間

口コミ・評判

日本銀行で実際に働く人の声をもとに、年収に関する良い口コミ・悪い口コミをまとめました。

年収に関する良い口コミ

・「年齢の割に高い年収がもらえるので、生活に余裕がある」
・「賞与が安定して支給されるので、家計の計画が立てやすい」
・「役職が上がると一気に年収が増えるので、やりがいがある」
・「福利厚生が充実しており、住宅手当や健康診断も手厚い」
・「残業が少なく、プライベートも充実できる」

年収に関する悪い口コミ

・「民間の外資系金融と比べると、トップ層の年収はやや見劣りする」
・「昇進しないと年収が大きく上がらない」
・「評価によって賞与に差がつくため、プレッシャーを感じることも」
・「年功序列の色が強く、若手のうちは年収が伸びにくい」

採用大学の傾向

日本銀行の採用実績は、難関大学が中心です。
最新の採用大学ランキングをもとに、主な採用校や選考傾向を解説します。

順位 採用大学 就職者数
1位 東京大学 13人
2位 慶應義塾大学 12人
3位 早稲田大学 11人
4位 日本女子大学 7人
5位 明治大学 6人
6位 東京女子大学 5人
7位 共立女子大学・聖心女子大学・同志社大学 3人

このように、東大・慶應・早稲田などの上位校が多く、一定の学歴基準があると考えられます。
選考では論理的思考力やコミュニケーション力、金融知識が重視されます。

新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)

内定後は、業界研究や経済ニュースのチェックを習慣化しましょう。
また、配属先によって必要な知識やスキルが異なるため、配属希望やキャリアプランを整理しておくとスムーズです。
入行前に同期や先輩と交流する機会があれば積極的に参加し、人脈作りも意識しましょう。

日本銀行に向いている人・向いていない人

  • 向いている人
    • 安定した環境で長く働きたい人
    • 金融政策や経済に強い関心がある人
    • 論理的思考力や分析力を活かしたい人
    • ワークライフバランスを重視したい人
    • 社会的意義のある仕事に携わりたい人
  • 向いていない人
    • 成果主義・インセンティブ重視の人
    • スピード感のある昇進や高額インセンティブを求める人
    • ルーティンワークを退屈に感じる人
    • 外資系のようなダイナミックな環境を好む人

FAQ

Q. 日本銀行の平均年収・中央値はいくら?

A. 直近2024年度で平均869万円。
中央値は公開されていませんが、平均×0.93〜0.95の推定レンジ(約808〜825万円)と考えられます。

Q. 何年目で600/800/1000万円に届く?

A. 600万円は20代後半〜30歳前後、800万円は35歳前後、1000万円は40歳前後(役職:企画役級)で到達が目安です。
昇進や評価ランクによって前後しますが、順調に昇進すれば40歳で1,000万円を超えます。

Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?

A. 20代500〜550万円/30代650〜850万円、総合職869万円(平均)/特定職・一般職602.6万円が目安です。
営業や開発などのインセンティブ差はなく、職種による大きな年収差はありません。

Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?

A. 学部卒255,000円・院卒275,000円、想定年収は約420〜450万円(残業月15hモデル)です。

Q. 残業時間やワークライフバランスは?

A. 平均残業15.9h/月(総合職)、有休取得率は高め、休日日数は120日以上です。

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