大和総研への就職・転職を検討している方に向けて、年収事情や福利厚生、働き方の実態まで徹底解説します。
平均年収や役職別・年代別の年収目安、初任給、手取り額、そして口コミや採用大学の傾向まで、知りたい情報を網羅的にまとめました。
大和総研のリアルな給与水準や働きやすさを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
大和総研の平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!
まずは大和総研の平均年収や業界内での立ち位置についてご紹介します。
コンサルティング業界やシンクタンク業界の中で、大和総研の年収水準はどのような位置づけなのでしょうか。
平均年収
大和総研の平均年収は720万円(平均年齢34歳)です。
この数字は、月間100万人以上が利用するハイクラス転職サイト「タレントスクエア」の登録者データ(2025年10月時点)をもとに算出されています。
親会社である大和証券グループの平均年収は2025年3月期で1,626万円(平均年齢40.9歳)と非常に高い水準ですが、大和総研単体ではコンサル業界の中ではやや控えめな水準となっています。
この年収は、基本給・残業代・賞与(年2回)を含めた総額であり、賞与は基本給の3~4か月分が支給されるのが一般的です。
また、MBO制度や360度評価など、成果や貢献度を重視した評価制度が導入されています。
業界内での位置づけ
大和総研は、シンクタンク・コンサルティング・システムインテグレーターの3つの顔を持つ企業です。
コンサルティング業界全体の30歳時点の推定平均年収ランキングでは、大和総研は679万円で、ベイン・アンド・カンパニーやマッキンゼーなどの外資系大手と比較すると控えめな水準です。
同業他社の野村総合研究所(NRI)は1,239万円、三菱総合研究所(MRI)は1,112万円と、日系シンクタンクの中でも大和総研は中堅クラスの年収水準といえるでしょう。
ただし、安定した経営基盤や福利厚生の充実度、ワークライフバランスの良さなど、年収以外の魅力も大きいのが特徴です。
| 会社名 | 30歳の推定平均年収 |
|---|---|
| ベイン・アンド・カンパニー | 1,941万円 |
| ボストンコンサルティンググループ | 1,930万円 |
| マッキンゼー・アンド・カンパニー | 1,908万円 |
| 野村総合研究所(NRI) | 1,239万円 |
| 三菱総合研究所(MRI) | 1,112万円 |
| 大和総研 | 679万円 |
| 船井総研 | 510万円 |
大和総研の年収推移(過去5年)
大和総研の親会社である大和証券グループの有価証券報告書から、過去5年間の平均年収と平均年齢の推移をまとめました。
大和総研単体の詳細な推移は非公開ですが、グループ全体の動向を知ることで、年収のトレンドを把握できます。
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 1,626万円 | 40.9歳 |
| 2024年3月期 | 1,300万円 | 40.8歳 |
| 2023年3月期 | 1,223万円 | 40.4歳 |
| 2022年3月期 | 1,220万円 | 40.3歳 |
| 2021年3月期 | 1,007万円 | 42.1歳 |
年代・職種・役職別の年収目安
大和総研では、年齢や役職、職種によって年収レンジが大きく異なります。
ここでは、年代別・職種別・役職別の年収目安を詳しく解説します。
年代別(20代/30代/40代/50代)
大和総研で新卒入社し、順調に昇進した場合の年代別年収の目安は以下の通りです。
20代前半(25歳)で450~500万円、30歳で800~850万円、35歳で900~1,000万円、40歳以降は1,100万円以上と、年齢とともに着実に年収が上がる傾向です。
評価や昇進スピードによって個人差はありますが、安定した昇給が期待できます。
| 年齢 | 年収目安 |
|---|---|
| 25歳 | 450~500万円 |
| 30歳 | 800~850万円 |
| 35歳 | 900~1,000万円 |
| 40歳 | 1,100万円以上(評価次第) |
| 45歳 | 1,200万円以上(評価次第) |
| 50歳 | 1,300万円以上(評価次第) |
職種別(例:開発/営業/コーポレート)
大和総研の主な職種は、リサーチ・コンサルティング・システム開発(エンジニア)・コーポレート部門などです。
職種による年収差は大きくありませんが、システム開発系やコンサルタント職はプロジェクトの成果や役割に応じてインセンティブがつくこともあります。
開発職・コンサル職ともに、20代後半で600~800万円、30代で800~1,000万円、管理職になると1,200万円以上も目指せます。
コーポレート部門はやや控えめですが、安定した昇給と手厚い福利厚生が魅力です。
役職別(一般/主任/係長/課長/部長)
大和総研の役職ごとの年収レンジは以下の通りです。
1~2年目の「役職なし」で500~600万円、3~5年目の「主任」で600~800万円、6~9年目の「課長代理」で800~900万円、10~12年目の「上席課長代理」で1,000~1,200万円、13~14年目の「次長」で1,200~1,300万円、15年目以降の「副部長」で1,400万円以上、部長クラスになると1,600万円以上も可能です。
次長までは多くの社員が到達できますが、それ以上は評価や実績によって差が出ます。
| 役職 | 年次 | 年収目安 |
|---|---|---|
| 役職なし | 1~2年目 | 500~600万円 |
| 主任 | 3~5年目 | 600~800万円 |
| 課長代理 | 6~9年目 | 800~900万円 |
| 上席課長代理 | 10~12年目 | 1,000~1,200万円 |
| 次長 | 13~14年目 | 1,200~1,300万円 |
| 副部長 | 15年目~ | 1,400万円以上 |
| 部長 | 評価次第 | 1,600万円以上 |
初任給・新卒1年目の年収
大和総研の初任給や新卒1年目の想定年収について、最新のデータをもとに解説します。
学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収
2024年入社の大卒初任給は290,000円です。
過去数年で初任給が大きく上昇しており、2018年の245,000円から45,000円アップしています。
院卒の場合はこれより高い水準が想定されますが、公式には非公開です。
賞与や残業代を含めた新卒1年目の想定年収は、約450~500万円が目安となります。
| 年度 | 大卒初任給(月給) |
|---|---|
| 2018年 | 245,000円 |
| 2019年 | 255,000円 |
| 2020年 | 255,000円 |
| 2021年 | 255,000円 |
| 2022年 | 255,000円 |
| 2023年 | 265,000円 |
| 2024年 | 290,000円 |
モデルケース(残業月20h想定)
新卒1年目で残業が月20時間程度の場合、基本給に加えて残業代・賞与が支給されます。
月給29万円+残業代(約3~4万円)×12か月+賞与(基本給の3~4か月分)で計算すると、年収は450~500万円程度が現実的なレンジです。
残業時間や評価によって変動しますが、同業他社と比べても高水準といえます。
賞与・昇給・インセンティブ
大和総研の賞与や昇給、評価制度について詳しくご紹介します。
支給回数/目安月数/評価軸・等級制度の概要
賞与は年2回支給され、目安は基本給の3~4か月分です。
昇給は年1回で、評価制度としてMBO(目標管理制度)や360度評価が導入されています。
これにより、上司だけでなく同僚や部下からの評価も昇給・賞与に反映される仕組みです。
等級制度は役職ごとに明確に分かれており、成果や貢献度に応じて昇進・昇給が決まります。
手取り額の目安(年収720万円・単身)
年収720万円(平均年齢34歳)の場合、実際の手取り額はどのくらいになるのでしょうか。
月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)
年収720万円の場合、年間手取りは約544万円、月の手取りは約45万円が目安です。
主な控除項目は、所得税・住民税・健康保険・厚生年金・雇用保険などです。
下記の表は、年収720万円・単身者の場合の控除内訳と手取り額のイメージです。
| 項目 | 年収 | 月収 |
|---|---|---|
| 額面収入 | 7,200,000円 | 600,000円 |
| 所得税 | 324,100円 | 27,008円 |
| 住民税 | 395,800円 | 32,983円 |
| 健康保険 | 350,814円 | 29,234円 |
| 厚生年金 | 647,820円 | 53,985円 |
| 雇用保険 | 43,200円 | 3,600円 |
| 介護保険 | 0円 | 0円 |
| 手取り | 5,438,266円 | 453,188円 |
福利厚生・待遇
大和総研の福利厚生は、業界内でもトップクラスの充実度を誇ります。
休暇・住宅手当・資産形成サポート・両立支援など、働きやすさを重視した制度が多数用意されています。
休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)
有給休暇の取得率は高く、長期休暇や各種特別休暇も充実しています。
育児休職・出生育児休業・配偶者転勤休職・健康休暇・ライフサポート休暇など、ライフイベントに合わせた柔軟な働き方が可能です。
近年は在宅勤務やフレックス制度も導入されており、ワークライフバランスを重視する社員にも好評です。
金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)
住宅制度として独身寮や家賃補助・住宅手当があり、通勤手当・家族手当・昼食手当なども支給されます。
資産形成サポートとして、財形貯蓄・従業員持株会・確定拠出年金・つみたてNISA(給与天引き)などが利用可能です。
また、奨学金返済サポート貸付制度もあり、若手社員の経済的負担を軽減しています。
退職金や各種社会保険も完備されており、将来の安心感も抜群です。
育成・キャリア(研修/公募/異動制度)
新入社員研修や階層別研修、専門スキル研修など、キャリアアップを支援する研修制度が充実しています。
社内公募や異動制度も整備されており、自分の希望や適性に合わせて多様なキャリアパスを描くことができます。
| 福利厚生項目 | 内容 |
|---|---|
| 休暇・休職制度 | 有給休暇、長期休暇、育児休職、健康休暇、ライフサポート休暇など |
| 住宅制度 | 独身寮、家賃補助、住宅手当 |
| 諸手当 | 通勤手当、超過勤務手当、家族手当、昼食手当 |
| 資産形成 | 財形貯蓄、持株会、確定拠出年金、つみたてNISA |
| 奨学金返済サポート | 無利子貸付制度 |
| 保養所 | 大和証券グループの保養所利用可 |
| 保険 | 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険 |
| 両立支援 | 出産育児一時金、保育施設費用補助、短時間勤務、ベビーシッター制度など |
大和総研は激務?労働時間の実態
大和総研の働き方や労働時間の実態について、気になるポイントをまとめました。
平均残業時間/みなし残業の有無/休日日数
大和総研では、プロジェクトの繁忙期には残業が発生することもありますが、平均残業時間は月20~30時間程度が目安です。
みなし残業制度は一部職種で導入されていますが、基本的には残業代は別途支給されます。
年間休日は120日以上で、土日祝休み・長期休暇も取得しやすい環境です。
ワークライフバランスを重視したい方にもおすすめできる職場といえるでしょう。
口コミ・評判
実際に大和総研で働く社員や元社員の口コミ・評判を年収面にフォーカスしてご紹介します。
年収に関する良い口コミ
・「同年代の他社と比べて年収水準が高く、賞与も安定して支給されるので安心感がある」
・「福利厚生や手当が手厚く、実質的な生活水準は非常に高い」
・「評価制度が明確で、成果を出せば若手でもしっかり昇給・昇進できる」
・「残業代やインセンティブもきちんと支給されるので、納得感のある給与体系」
年収に関する悪い口コミ
・「外資系コンサルや大手シンクタンクと比べると年収はやや見劣りする」
・「昇進スピードや評価によって年収に差が出やすい」
・「管理職以上への昇進は狭き門で、部長クラスになるのは一部の人のみ」
・「プロジェクトによっては残業が多くなる時期もある」
採用大学の傾向
大和総研の採用大学は、東京大学・京都大学・一橋大学・早稲田大学・慶應義塾大学など、難関大学出身者が多いのが特徴です。
国公立・私立問わず幅広い大学から採用実績がありますが、学歴フィルターは比較的高めといえるでしょう。
選考では論理的思考力やコミュニケーション能力、専門性が重視される傾向です。
- 主な採用校:東京大学、京都大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京工業大学、大阪大学、名古屋大学、九州大学、東北大学、神戸大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学など
新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)
内定後は、入社前研修や配属面談に備えて自己分析や業界研究を深めておくのがおすすめです。
また、社会人生活に向けて生活リズムを整えたり、ビジネスマナーやITスキルの基礎を復習しておくと安心です。
同期や先輩社員との交流イベントもあるので、積極的に参加してネットワークを広げましょう。
大和総研に向いている人・向いていない人
- 向いている人
- 安定した経営基盤と福利厚生を重視したい方
- 着実にキャリアアップしたい方
- 論理的思考力や分析力を活かしたい方
- ワークライフバランスを大切にしたい方
- 向いていない人
- 短期間で年収2,000万円超を目指したい方
- 外資系コンサルのような超高年収・激務志向の方
- ルーティンワークを好む方(変化や成長を求めない方)
FAQ
Q. 大和総研の平均年収・中央値はいくら?
A. 直近2025年度で平均720万円です。
中央値は公開されていませんが、平均の0.9~0.95倍(約650~684万円)と推定されます。
このレンジは同業他社と比較しても標準的な水準です。
Q. 何年目で600/800/1000万円に届く?
A. 600万円は3年目(主任)、800万円は6年目(課長代理)、1,000万円は10年目(上席課長代理)が目安です。
評価ランクや等級要件によって前後する場合があります。
Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?
A. 20代は450~600万円、30代は800~1,000万円が目安です。
開発・コンサル職は800~1,200万円、営業職はインセンティブ込みで1,000万円以上も可能です。
コーポレート部門はやや控えめですが、安定した昇給が期待できます。
Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?
A. 学部卒の月給は290,000円、院卒は非公開ですがこれより高い水準が想定されます。
新卒1年目の想定年収は450~500万円(残業月20hモデル)です。
Q. 残業時間やワークライフバランスは?
A. 平均残業は月20~30時間、有休取得率は高水準、休日日数は120日以上です。
ワークライフバランスを重視したい方にもおすすめできる環境です。



