日本政策投資銀行(DBJ)は、金融業界の中でも圧倒的な高年収と安定したキャリアパスで知られる人気企業です。
本記事では、最新の平均年収データから役職・年代別の年収推移、初任給、賞与・福利厚生、働き方や採用大学の傾向まで、DBJの「お金」と「働き方」のリアルを徹底解説します。
転職・就職を検討している方はもちろん、金融業界の年収事情を知りたい方も必見です!
日本政策投資銀行(DBJ)の平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!
まずはDBJの平均年収と業界内でのポジションをチェックしましょう。
金融業界の中でもDBJの年収水準はトップクラス。
その理由や他行との比較も交えてご紹介します。
平均年収
日本政策投資銀行(DBJ)の2025年3月期における平均年収は1,135万円、平均年齢は36.7歳です。
この数字は有価証券報告書に基づく公式データであり、金融業界の中でも圧倒的な高水準を誇ります。
年収偏差値で見ると96.8(37歳・年収1,135万円の場合)と、全国でもごく一部のエリート層に位置します。
この高年収は、基本給に加え、賞与や各種手当が充実していることが大きな要因です。
また、年功序列をベースにしつつも、近年は実力主義の要素も取り入れられ、優秀な人材にはより高い報酬が期待できます。
業界内での位置づけ
DBJの年収水準は、他の大手金融機関と比較しても群を抜いています。
例えば、三菱UFJ信託銀行(951万円)、日本政策金融公庫(894万円)、三井住友銀行(892万円)、日本銀行(869万円)など、名だたる金融機関を大きく上回る水準です。
このため、金融業界の中でも「高年収エリート企業」としてのブランドが確立されています。
また、安定した経営基盤と大規模なプロジェクトへの参画機会もあり、年収だけでなくキャリア面でも非常に魅力的な企業です。
| 企業 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|
| 日本政策投資銀行 | 1,135万円 | 2025年3月期 |
| 三菱UFJ信託銀行 | 951万円 | 2025年3月期 |
| 日本政策金融公庫 | 894万円 | 2025年3月期 |
| 三井住友銀行 | 892万円 | 2025年3月期 |
| 日本銀行 | 869万円 | 公式発表資料 |
| 三菱UFJ銀行 | 856万円 | 2025年3月期 |
| みずほ銀行 | 823万円 | 2025年3月期 |
| 商工中金 | 820万円 | 2025年3月期 |
| 千葉銀行 | 795万円 | 2025年3月期 |
| 三井住友信託銀行 | 752万円 | 2025年3月期 |
| りそな銀行 | 727万円 | 2025年3月期 |
日本政策投資銀行(DBJ)の年収推移(過去5年)
DBJの年収はここ数年でどのように推移しているのでしょうか?
安定感と右肩上がりの傾向をデータでご紹介します。
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 1,135万円 | 36.7歳 |
| 2024年3月期 | 1,111万円 | 37.2歳 |
| 2023年3月期 | 1,070万円 | 37.0歳 |
| 2022年3月期 | 1,006万円 | 37.1歳 |
| 2021年3月期 | 1,020万円 | 37.1歳 |
| 2020年3月期 | 1,007万円 | 37.3歳 |
| 2019年3月期 | 1,029万円 | 37.8歳 |
年代・職種・役職別の年収目安
DBJでは年齢や役職、職種によって年収が大きく異なります。
ここでは年代別・職種別・役職別の年収レンジとその根拠を詳しく解説します。
年代別(20代/30代/40代/50代)
日本政策投資銀行に新卒入社し、順調に昇進した場合の年齢別年収推移は以下の通りです。
20代前半では500万円台ですが、30代で一気に1,000万円を突破し、40代以降は2,000万円超も射程圏内。
このスピード感は金融業界でもトップクラスです。
| 年齢 | 年収 |
|---|---|
| 25歳 | 500~550万円 |
| 30歳 | 1,000~1,100万円 |
| 35歳 | 1,500~1,600万円 |
| 40歳 | 1,800万円以上 |
| 45歳 | 2,000万円以上(評価次第) |
| 50歳 | 2,000万円以上(評価次第) |
このように、年齢を重ねるごとに年収が大きく伸びるのがDBJの特徴です。
職種別(例:開発/営業/コーポレート)
DBJは総合職・一般職(業務職)で年収テーブルが異なります。
総合職は5級(係員)から1級(部長)まで昇進でき、年収も大きく伸びます。
一方、一般職(業務職)は4級までの昇進となり、年収レンジは400~1,000万円程度。
職種ごとの年収差は大きくはありませんが、プロジェクトや担当業務によって残業代やインセンティブに差が出ることもあります。
IT・システム系や企画・コーポレート部門でも、基本的には同じテーブルが適用されます。
役職別(一般/主任/係長/課長/部長)
役職ごとの年収目安は以下の通りです。
年功序列が基本ですが、近年は実力主義の側面も強まっています。
| 役職 | 年次 | 年収レンジ |
|---|---|---|
| 5級(係員) | 1~2年目 | 400~800万円 |
| 4級(副調査役) | 3~6年目 | 800~1,000万円 |
| 3級(調査役) | 7~13年目 | 1,100~1,600万円 |
| 2級(課長) | 14年目以降 | 1,700~2,000万円 |
| 1級(部長) | 20年目以降 | 2,000万円以上 |
一般職(業務職)は4級までの昇進となり、年収は最大1,000万円程度が目安です。
初任給・新卒1年目の年収
新卒でDBJに入社した場合の初任給や1年目の想定年収についてご紹介します。
学歴による違いやモデルケースもチェックしましょう。
学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収
DBJの初任給は、学部卒:月給300,000円、大学院卒:月給320,000円と高水準です。
この月給に加え、賞与(年2回・基本給の5~6か月分)や各種手当(通勤手当、住居手当、扶養手当、昼食費補助など)が支給されます。
新卒1年目の想定年収は、賞与や残業代を含めると約500~550万円が目安となります。
モデルケース(残業月20h想定)
例えば、学部卒で月給30万円、賞与が年6か月分(180万円)、残業代(20時間/月で約5万円×12か月=60万円)を加算すると、
年収は約540万円となります。
このように、残業時間や評価によって1年目から大きく年収が変動する点もDBJの特徴です。
賞与・昇給・インセンティブ
DBJの賞与や昇給、評価制度について詳しく見ていきましょう。
高年収の秘密はここにあります。
支給回数/目安月数/評価軸・等級制度の概要
賞与は年2回支給され、基本給の5~6か月分が目安です。
評価は期初に設定した個人目標の達成度合いに応じて半期ごとに実施され、賞与額に最大200万円程度の差がつくことも。
昇給は年功序列をベースにしつつ、近年は実力主義も導入。
等級制度は5級(係員)から1級(部長)まで明確に定められており、昇進に伴い年収も大きくアップします。
手取り額の目安(年収1,135万円・単身)
高年収でも気になるのは「手取り」。
実際にどれくらい残るのか、最新データをもとに解説します。
月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)
年収1,135万円(37歳・単身)の場合、年間の手取りは約816万円、月あたり約68万円です。
主な控除内訳は以下の通りです。
| 項目 | 年収 | 月収 |
|---|---|---|
| 額面収入 | 11,350,000円 | 945,833円 |
| 所得税 | 1,085,500円 | 90,458円 |
| 住民税 | 768,500円 | 64,041円 |
| 健康保険 | 552,978円 | 46,081円 |
| 厚生年金 | 713,700円 | 59,475円 |
| 雇用保険 | 68,100円 | 5,675円 |
| 介護保険 | 0円 | 0円 |
| 手取り | 8,161,222円 | 680,101円 |
高年収でも税・社会保険料の負担は大きいですが、手取り水準も非常に高いです。
福利厚生・待遇
DBJの福利厚生は、金銭面だけでなく働きやすさやキャリア支援も充実しています。
その内容を詳しくご紹介します。
休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)
有給休暇の取得率は高く、働き方改革も積極的に推進されています。
部署によっては19時以降に誰も残っていないこともあり、ワークライフバランスの良さが際立ちます。
在宅勤務やフレックス制度も導入されており、柔軟な働き方が可能です。
男性の育休取得率は63.6%(2024年度)、女性は15.4%(2025年3月)と、育児との両立もサポートされています。
金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)
退職金制度や企業年金、住宅手当、持株会など、金銭面の福利厚生も充実。
通勤手当や扶養手当、昼食費補助など、生活を支える手当も豊富です。
高年収に加え、将来にわたる安心感も魅力のひとつです。
育成・キャリア(研修/公募/異動制度)
入社後の研修やOJTはもちろん、自己啓発支援や公募・異動制度も整備。
キャリアアップを目指す社員へのサポートが手厚く、長期的な成長が期待できます。
中途採用比率も11%(2024年度)と、外部人材の受け入れにも積極的です。
日本政策投資銀行(DBJ)は激務?労働時間の実態
高年収の裏に「激務」のイメージがつきものですが、DBJの実態はどうなのでしょうか?
平均残業時間/みなし残業の有無/休日日数
DBJの平均残業時間は月40~50時間ほど。
担当プロジェクトや時期によっては忙しいこともありますが、働き方改革の推進でワークライフバランスは向上しています。
みなし残業制度はなく、残業代はしっかり支給されます。
年間休日も120日以上と十分な水準。
「給料が高い割に働きやすい」との口コミも多く見られます。
口コミ・評判
実際に働く社員や転職者の声から、DBJの年収や働き方のリアルな評判をまとめました。
年収に関する良い口コミ
「年収が非常に高く、同年代の友人と比べても圧倒的に余裕がある」「賞与が安定しており、生活設計がしやすい」「福利厚生も充実していて、家族も安心できる」など、高年収と安定性を評価する声が多数です。
また、「年功序列で同期と横並びに昇進できるので安心感がある」との意見も。
年収に関する悪い口コミ
「評価によって賞与に大きな差が出ることがある」「プロジェクトによっては残業が多くなる時期も」「昇進スピードが遅いと年収が伸び悩む」など、実力主義の側面が強まったことでプレッシャーを感じるという声も一部あります。
また、「一般職は昇進の上限があり、年収も頭打ちになる」といった指摘も見られます。
採用大学の傾向
DBJは高学歴エリート学生に人気の企業です。
採用実績のある主な大学は以下の通りです。
- 東京大学
- 一橋大学
- 東京工業大学
- 筑波大学
- 京都大学
- 大阪大学
- 北海道大学
- 九州大学
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
- 明治大学
- 法政大学
- 青山学院大学
- 中央大学
- 上智大学
難関国立・私立大学出身者が多く、規模の大きなプロジェクトや高年収を求める学生に特に人気です。
新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)
内定後は、業界研究や金融知識の基礎固めをしておくのがおすすめです。
また、入社前の同期交流やOB・OG訪問を積極的に行い、社風や働き方を体感しておくとスムーズなスタートが切れます。
健康管理や生活リズムの見直しも忘れずに。
日本政策投資銀行(DBJ)に向いている人・向いていない人
- 向いている人
- 高年収・安定志向の方
- 論理的思考力や分析力に自信がある方
- 大規模プロジェクトや社会貢献に興味がある方
- 着実にキャリアアップしたい方
- 向いていない人
- スピード出世や成果主義を最優先したい方
- ルーティンワークを好む方
- 変化の少ない職場を望む方
- 激務を避けたいが、成果にこだわりがない方
FAQ
Q. 日本政策投資銀行(DBJ)の平均年収・中央値はいくら?
A. 直近2025年3月期で平均1,135万円。
中央値は非公開ですが、平均×0.9~0.95(約1,020~1,080万円)と推定されます。
役職・評価による幅があるため、中央値は平均よりやや低めと考えられます。
Q. 何年目で600/800/1000万円に届く?
A. 600万円は2年目、800万円は3~4年目(副調査役)、1,000万円は30歳前後(調査役)で到達が目安。
評価ランクや昇進スピードによって前後しますが、年功序列が基本なので着実に昇給できます。
Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?
A. 20代は500~800万円、30代は1,000~1,600万円、40代以降は1,800万円以上。
総合職・一般職で昇進上限が異なり、一般職は最大1,000万円程度。
開発・営業・コーポレート等で大きな差はありませんが、残業や評価で個人差が出ます。
Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?
A. 学部卒は月給300,000円、院卒は月給320,000円。
想定年収は賞与・残業含めて約500~550万円(残業月20hモデル)。
Q. 残業時間やワークライフバランスは?
A. 平均残業は月40~50時間、有給取得率も高く、年間休日は120日以上。
働き方改革でワークライフバランスも良好です。



