自動車部品業界のトップ企業「デンソー(DENSO)」はどれほど稼げるのか?
この記事ではデンソーの平均年収・役職別/年代別年収・初任給・手取り額・福利厚生・働きやすさまで、最新データをもとに徹底解説します!
メーカー志望・転職検討中の方にも必見の内容です。就職・転職難易度や採用大学の傾向、口コミ・評判もまとめてチェックできます。
デンソーの平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!
まずは、デンソーの平均年収・中央値・同業他社と比較した年収水準から解説。
メーカー業界屈指の「高収入」のリアルをしっかり見ていきましょう!
平均年収
2025年3月期のデンソーの平均年収は863万円(平均年齢44.8歳)。
ここ数年の推移を見ても800万円台を安定キープしており、国内大手メーカーの中でもトップクラスの高水準です。
平均年齢も高めの設定で、40代以降の高収入社員が多いことが分かります。
20代・30代のうちから年収700万超も狙え、係長・課長昇進で1,000万突破も珍しくありません。
業界内での位置づけ:部品メーカー最上位(同業比較の一言メモ)
自動車部品業界での年収ランキングでも、デンソーは常に1位orトップグループ。
同じトヨタグループ系の豊田自動織機・トヨタ紡織・アイシン等を上回る高水準です。
業界平均がこの水準まで上がればみんな幸せなのに…。
デンソーの年収推移(過去8年)
過去8年の平均年収データを振り返ると、デンソーは800万円台を安定キープ。
コロナ禍や自動車業界の変動があっても大きく年収が落ちない点も「大手メーカーの強み」です。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2025年3月期 | 863万円 | 44.8歳 |
2024年3月期 | 839万円 | 44.7歳 |
2023年3月期 | 811万円 | 44.5歳 |
2022年3月期 | 787万円 | 44.2歳 |
2021年3月期 | 721万円 | 43.8歳 |
2020年3月期 | 798万円 | 43.6歳 |
2019年3月期 | 817万円 | 43.3歳 |
2018年3月期 | 812万円 | 43.4歳 |
景気の波にも強い「グローバルメーカー」として、安定的に高い年収を維持しています。
毎年みんな100万円ずつ昇給できたらいいのに…。
年代・職種・役職別の年収目安
デンソーは役職・グレードで年収テーブルが明確に決まる仕組み。
「S1(係長)」で1,000万円到達も珍しくなく、課長・部長と昇進すれば自動車業界トップクラスの高収入が実現できます。
年代別、職種別、役職別にリアルな目安を詳しくご紹介します。
年代別(20代/30代/40代/50代)
– 25歳(大卒3年目・J2~J1):450〜500万円
– 30歳(J1〜S3-2):700〜750万円
– 35歳(S3-2〜S1):800〜850万円
– 40歳(S1〜M3):950〜1,000万円
– 45歳(M3以上):1,100万円以上(課長昇進で年収1,300万円超も現実的)
「30代で年収800万円超」「40代前半で1,000万円突破」という昇給カーブは、部品メーカー業界の中でも圧倒的な高さです。
職種別(例:開発/生産技術/営業/事務)
デンソーは職種間の年収差が比較的小さく、「同じグレード・評価ならほぼ横並び」。
開発・生産技術・営業・事務など、ジョブローテーションが活発なため、長期的に多様なキャリア形成が可能です。
営業職や海外プロジェクト担当は、時にインセンティブや海外手当が加算される場合もあります。
基本的には年功序列で昇進し、実績・貢献度で課長以上を目指す「メーカー型」の給与体系がベースです。
役職別(T2/J2/J1/S3-2/S1/M3/G2/G1)
– T2(高卒1年目~):350〜400万円
– J2(大卒1年目~):450〜600万円
– J1(大卒4年目~):600〜650万円
– S3-2(担当係長クラス/8年目~):700〜900万円
– S1(係長/10年目~):900〜1,100万円
– M3(課長/12年目以降):1,100〜1,300万円
– G2(室長):1,300〜1,500万円
– G1(部長):1,500万円以上
S1までは多くの社員が昇進でき、M3以上は実力・評価・タイミングで昇進が分かれます。

初任給・新卒1年目の年収
デンソーの初任給(2024年入社)は
– 大卒:月給254,000円
– 修士:月給276,000円
ここに賞与・残業代を加算すると、1年目から年収400万円台後半〜500万円台が現実的な水準です。
学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収
– 大卒モデルケース
月給254,000円×12ヶ月=3,048,000円
賞与(年2回、基本給約6ヶ月分):1,524,000円
残業代(月20h想定):約5,000円×20h×12ヶ月=1,200,000円
合計:3,048,000円+1,524,000円+1,200,000円=約5,772,000円
– 院卒モデルケース
月給276,000円×12ヶ月=3,312,000円
賞与・残業代込みで年収600万円超も十分狙えます。
新卒1年目から高水準のスタートダッシュが切れるのがデンソーの強みです。
賞与・昇給・インセンティブ
デンソーの賞与(ボーナス)は年2回(7月・12月)支給され、基本給の約6ヶ月分が目安ですが、業績好調な年は10ヶ月分超に到達することもあります。
2023年のボーナスは業績絶好調の影響で、例年以上の高額支給が話題になりました。
昇給・昇進は毎年の評価面談・自己申告・上司面談を経て決定。年功序列で全員が順当に昇進できるのはS1(係長)までで、以降は実力・評価で昇格が決まります。
課長・部長への早期昇進を目指すには、「プロジェクトリーダー経験」や「海外赴任」「業績への大きな貢献」がカギです。



手取り額の目安(年収863万円・単身)
デンソーの平均年収863万円(45歳・単身)モデルで、年間・月間の「実際に手元に残る手取り額」を試算します。
税金や社会保険料の控除も加味して、リアルな可処分所得をシミュレーション!
月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)
– 額面年収:8,630,000円(年)/719,166円(月)
– 所得税:約541,300円(年)
– 住民税:約504,400円(年)
– 健康保険:約422,166円(年)
– 厚生年金:約713,700円(年)
– 雇用保険:約51,780円(年)
– 介護保険:約68,160円(年)
控除後の手取りは約6,328,494円/年、月換算で約53万円となります。
税・社会保険料で約27%が控除されますが、手取り50万円超は業界内でも高水準。
賞与の多い年や残業手当で、さらに手取りUPも十分可能です。
福利厚生・待遇
デンソーは「大手メーカーらしい福利厚生の充実度」も大きな魅力。
家賃補助や独身寮・社宅、家族手当、確定拠出年金、社員持株会、カフェテリアプラン、社員食堂、保養所など、安心して長期キャリアを描けるサポート体制が揃っています。
有給消化率95.7%(2023年度)、離職率0.90%と、働きやすさもトップレベル。
近年はフレックス勤務・リモートワーク推進など、多様な働き方も進んでいます。
休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)
デンソーは有給休暇消化率が95.7%とほぼ全員が使い切るレベル。
フレックス制度・テレワークも拡大し、仕事とプライベートを両立しやすい環境です。
平均残業時間は19時間/月とメーカーの中でも比較的短く、長期休暇やリフレッシュ休暇も取りやすい雰囲気があります。
金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)
家賃補助・独身寮・社宅の他、確定拠出年金・持株会推奨金・財形貯蓄・家族手当・出向手当など、生活費・将来設計どちらにも手厚いのがデンソー流。
社員食堂やカフェテリアプラン、各種保養施設も用意され、生活コストを抑えつつ高収入を享受できる環境が整っています。
育成・キャリア(研修/公募/異動制度)
デンソーは人材育成にも積極的。
新人研修・配属前後のフォローアップ、自己啓発支援(通信教育・資格取得補助)、社内公募やローテーション制度もあり、希望次第で様々なキャリアにチャレンジ可能。
グローバル展開も進んでいるため、海外赴任や現地法人での経験も積めます。
デンソーは激務?労働時間の実態
「デンソーは激務?」と不安になる方も多いですが、実際には平均残業時間19時間/月(2023年度)、離職率0.90%とホワイトな水準。
有給取得率もほぼ100%、家庭と両立しやすい環境が年々強化されています。



口コミ・評判
デンソー社員や元社員の声から、年収・働き方・社風のリアルをピックアップ。
大手メーカーらしい安定感や福利厚生への満足、昇進の現実や年功序列文化など、良い面も悪い面も本音でご紹介します。
年収に関する良い口コミ
「30代で年収800万超、40代で1,000万円超も十分狙える」「賞与が非常に多く、業績が良い年は手取りも跳ね上がる」
「有給消化率がほぼ100%、休みやすさが圧倒的」「住宅手当や独身寮など、生活コストが下がるので手取り感が大きい」
「離職率が低く、長期的に安心して働ける。福利厚生も申し分なし」など、収入の高さ・働きやすさ・福利厚生に満足する声が多数。
年収に関する悪い口コミ
「年功序列が根強く、課長・部長昇進には“運とタイミング”も必要」「出世競争は激しく、係長(S1)までは上がれても課長(M3)以上は狭き門」
「高卒・大卒で昇進スピードに差が出る」「本社・現場・海外で待遇や成長機会にバラつきがある」
「メーカー特有の保守的な文化や意思決定スピードにストレスを感じることもある」など、年功序列や昇進競争の厳しさ、伝統的な社風への指摘も。
採用大学の傾向
デンソーの採用は東海圏の理系大学・工学部を中心に、難関国立〜地方有力大・私立大まで幅広い実績。
名古屋工業大・名古屋大・静岡大・同志社・大阪公立大・金沢大・三重大・南山大・豊橋技科大・東北大・千葉大・九州大など、地元〜全国の有名大学が並びます。
「地元志向+理系強い人歓迎」の傾向が強いですが、近年は多様な学歴・バックグラウンドの人材も増加。
開発・生産技術・IT・企画・管理など職種ごとに多様な採用が行われています。
新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)
デンソー内定者は、入社前に基礎技術力(数学・物理・情報)や英語力のブラッシュアップをしておくと安心です。
業界研究や自動車・電動化・AI・生産現場トレンドのキャッチアップも大事。
Excel・PowerPoint・CADなどの基本操作、現場見学やOB訪問、内定者コミュニティの活用もおすすめ。
配属先に応じてものづくり・現場コミュニケーションの“空気”にも触れておくと、入社後の成長がスムーズです。
デンソーに向いている人・向いていない人
「ものづくり」「安定」「大手メーカーの王道キャリア」に魅力を感じる人はデンソーにピッタリ!
一方、スピード感・イノベーション志向や、年功序列が苦手な人は注意が必要です。
- デンソーに向いている人
- メーカー志向で安定・堅実なキャリアを積みたい人
- 理系(特に工学部・情報系)が好きな人
- チームで協力しながら現場改善・技術開発に燃えるタイプ
- 福利厚生・ワークライフバランスを重視したい人
- 地元・東海エリアやグローバルな現場で長く働きたい人
- デンソーに向いていない人
- 年功序列や大企業の社風にストレスを感じやすい人
- スピード昇進・裁量・即戦力にこだわりたい人
- 首都圏勤務限定や転勤NGの人
- 保守的な組織文化や安定志向より変化・挑戦を求める人
- 「ものづくり」に興味がない人
FAQ
Q. デンソーの平均年収・中央値はいくら?
A. 2025年度の平均年収は863万円(平均年齢44.8歳)。
中央値は非公開ですが、平均×0.9〜0.95で推定780万〜820万円程度です。
Q. 何年目で600/800/1,000万円に届く?
A. 大卒4年目(J1)で600万円超、30歳前後(S3-2)で800万円超、40歳(S1〜M3昇進)で1,000万円突破が目安です。
課長(M3)・部長(G1)で1,300万〜1,500万円以上も現実的です。
Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?
A. 20代:450〜750万円、30代:700〜850万円、40代:950万円〜、課長・部長で1,100万円〜1,500万円。
開発・生産技術・営業・事務など職種間の差は小さく、グレード・評価で大きく変動します。
Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?
A. 大卒:月給254,000円、修士:月給276,000円。
賞与・残業代込みで大卒500万円超/院卒600万円超も狙えます。
Q. 残業時間やワークライフバランスは?
A. 平均残業19時間/月、有給消化率95.7%、離職率0.90%。
大手メーカーの中でもトップクラスの働きやすさです。