三井物産の年収はどのくらい?
商社業界トップクラスの収入水準や、役職ごとの年収推移、初任給から手取り・福利厚生まで徹底的に解説します!
「年収2,000万円も夢じゃない」そんな憧れの総合商社のリアルな実態を知りたい方は必見です。
この記事では、三井物産の給与体系、ボーナス、働き方、評判、採用大学の傾向まで全てまるっとカバー。
入社を目指す方や転職希望者にも役立つ最新情報をお届けします。
三井物産の平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!
まずは、三井物産の年収の全体像からご紹介します。
「日本屈指の高収入企業」として知られる三井物産、その実態はどのようなものでしょうか?
業界内の位置付けや他商社との比較も含めて、数字で徹底分析していきます!
平均年収
三井物産の最新の平均年収は1,996万円(2025年3月期・平均年齢42.2歳)となっています。
この水準は日本国内企業の中でもトップクラスであり、一般的な上場企業の平均年収(約600万円前後)と比較しても圧倒的な差を誇ります。
また、三井物産では役職や年次ごとの昇給カーブが非常に急で、30代前半で1,500万円超、40代で2,000万円を超える年収に到達する社員も多数。
さらに業績に応じた高額なボーナスが上乗せされるため、実際の手取り額や年収の伸び率も非常に大きいのが特徴です。
業界内での位置づけ:超高水準(同業比較の一言メモ)
商社業界の中でも三井物産の年収は「トップクラス」。
2025年3月期決算ベースでは、
三菱商事:2,033万円
三井物産:1,996万円
伊藤忠商事:1,805万円
住友商事:1,744万円
丸紅:1,709万円
豊田通商:1,320万円
双日:1,274万円
兼松:1,143万円
と、三井物産は三菱商事と並んで「国内最高水準の年収レンジ」となっています。
この水準を日本全国どの業界も当たり前にすればいいのに…。
三井物産の年収推移(過去7年)
三井物産はここ数年、業績の好調を背景に年収水準が大きく上昇しています。
有価証券報告書のデータからも、2020年以降の上昇カーブはまさに「総合商社バブル」を象徴。
年収推移を見てみましょう。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2025年3月期 | 1,996万円 | 42.2歳 |
2024年3月期 | 1,900万円 | 42.3歳 |
2023年3月期 | 1,784万円 | 42.3歳 |
2022年3月期 | 1,549万円 | 42.1歳 |
2021年3月期 | 1,483万円 | 42.1歳 |
2020年3月期 | 1,393万円 | 42.1歳 |
2019年3月期 | 1,430万円 | 42.2歳 |
2018年3月期 | 1,420万円 | 42.1歳 |
上記の通り、2018年から2025年のわずか7年間で平均年収が約1.4倍に増加しています。
特に直近3年の上昇幅は大きく、三井物産の好調な業績やグローバルな収益拡大の恩恵が、社員の年収にもダイレクトに反映されています。
毎年みんな年収100万円ずつ増えればいいのに…。
年代・職種・役職別の年収目安
三井物産では年齢・職種・役職ごとに年収レンジが明確に設定されています。
「若いうちから高収入が狙える」と評判の三井物産ですが、実際の年代ごと・職群ごとの目安年収はどれくらいなのでしょうか?
実データをもとに徹底的に紹介していきます!
年代別(20代/30代/40代/50代)
三井物産における年代別の年収イメージは下記の通りです。
20代後半(1〜3年目):500〜850万円
三井物産に入社してすぐの新卒社員や若手社員でも、他業界の30代・40代と同等かそれ以上の年収が得られます。
年次が進むごとに昇格と昇給がスムーズに進むのが三井物産の特徴です。
20代後半〜30歳(4〜7年目):1,000〜1,500万円
入社4年目から一気に年収が1,000万円を突破。
20代のうちに年収1,500万円を超える人も多く、「若手のうちからお金に余裕が持てる」という口コミも非常に多いです。
30代前半〜後半(8〜15年目):1,600〜2,000万円
30代で年収2,000万円も十分射程圏内に入ります。
昇進のスピードや評価にもよりますが、同期のほとんどが30代で1,600万円以上の収入を獲得。
40代〜(15年目以降):2,000万円〜
管理職クラスになると年収は2,000万円を超え、50代、部長クラスになると3,000万円超も現実的です。
この「年収カーブの高さ」は商社業界でも突出しています。
職種別(例:開発/営業/コーポレート)
三井物産では、基本的に部門ごとの給与差はほとんどありません。
どの職種・部門に配属されても、年次(入社年)と職群(グレード)によって年収テーブルが一律で決まる仕組みです。
たとえば開発系・営業系・コーポレート系といった部門間で大きな年収格差は発生しません。
能力や成果で多少の評価差はあるものの、特に若手のうちは「横並び」の給与水準となります。
一方で、海外駐在やプロジェクトリーダーなど、特別なポジションに就いた場合は、駐在手当や役職手当が上乗せされ、年収がさらに大きくなります。
この公平な人事評価と給与制度は、「部署ガチャ」による年収差がほぼないことも三井物産ならではの特徴です。
役職別(一般/主任/係長/課長/部長)
三井物産の年収は、職群(グレード)ごとに明確にステップアップしていきます。
– 担当職1級(一般):500〜850万円(1〜3年目)
– 担当職SF(主任クラス):1,000〜1,500万円(4〜7年目)
– M3(室長補佐・係長/課長補佐クラス):1,600〜2,000万円(8〜15年目)
– M2(課長・室長クラス):2,000万円〜(15年目以降)
– M1(部長クラス):3,000万円〜(25年目以降)
このように、役職が上がるごとに大幅な年収アップが可能です。
特にM2(課長クラス)からは2,000万円の大台に乗り、M1(部長クラス)では3,000万円超も珍しくありません。
なお、これらの昇進は原則「実力と年次の両方」で判断されますが、若手〜中堅まではほとんどの社員が順当に昇進できるのも大きなポイントです。

初任給・新卒1年目の年収
ここからは、三井物産に新卒入社した場合の初任給や、1年目の想定年収について解説します。
「総合商社=高年収」のイメージは新卒1年目から現実のものとなるのでしょうか?
実際の月給や賞与、モデルケースもあわせてチェックしていきましょう!
学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収
三井物産の2025年新卒の初任給は、
– 学部卒:月給320,000円
– 院卒 :月給360,000円
となっています。
ここに、夏・冬の賞与(年2回)や残業代が加算されるため、
1年目でも年収は500〜850万円程度が現実的なレンジです。
他業界と比べても、スタートから圧倒的な高収入が期待できることが特徴です。
モデルケース(残業月20h想定)
例えば、学部卒・1年目で月給32万円、賞与・残業代込みの場合の年収シミュレーションは以下の通りです。
– 月給:320,000円×12ヶ月=3,840,000円
– 賞与:月給約5ヶ月分=1,600,000円(例年の実績ベース)
– 残業代:月20時間で月額約50,000円程度×12ヶ月=600,000円
合計:3,840,000円+1,600,000円+600,000円=約6,040,000円
上記はあくまで一例ですが、1年目から年収600万円超が十分狙える計算となります。
さらに業績好調時や、海外プロジェクト配属になれば更なる上積みも期待できます。
賞与・昇給・インセンティブ
三井物産では賞与や昇給が年収の大きな割合を占めており、社員のモチベーションを高める強力なインセンティブとなっています。
ここでは、賞与の支給回数や目安月数、評価制度のポイントを詳しく解説します。
ボーナスのインパクトや昇給のスピードを知れば、「三井物産=高収入」の理由がよりはっきりと見えてきます!
支給回数/目安月数/評価軸・等級制度の概要
三井物産の賞与(ボーナス)は年2回(夏・冬)支給されます。
特に夏のボーナスがメインであり、年間賞与のうちおよそ6〜7割が夏に支給される傾向です。
年収のうち賞与が占める割合は4割以上で、業績によってはさらに上乗せ支給(特別賞与)もあります。
評価は「全社業績」「個人業績」「期初目標の達成度」によって決まり、所属部門ごとの業績差を無くす仕組みが導入されているため、より公平な評価が実現しています。
また、等級(グレード)は担当職1級→担当職SF→M3→M2→M1と順次昇格していきます。
特に若手〜中堅のうちは年功序列色も強く、ほとんどの社員が着実に昇給・昇格を果たしています。
さらに業績が良い年度には特別賞与が支給される場合もあり、「ボーナスで年収が大きく跳ねる」ことも珍しくありません。
手取り額の目安(年収1,996万円・単身)
三井物産のような超高年収企業に入社すると、実際に「手取りはいくら残るの?」というのも気になるポイントです。
ここでは、2025年3月期の平均年収1,996万円(42歳・単身)の場合を例に、控除後の手取り額を試算してみました。
意外と引かれる税金・社会保険料にも注目です。
月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)
三井物産・平均年収1,996万円(単身・42歳モデル)の手取り額は以下のようになります。
年間手取り:約1,296万円
月間手取り:約108万円
主な控除項目の目安は下記の通りです。
– 額面年収:19,960,000円(年)/1,663,333円(月)
– 所得税:約3,623,800円(年)
– 住民税:約1,583,600円(年)
– 健康保険:約826,494円(年)
– 厚生年金:約713,700円(年)
– 雇用保険:約119,760円(年)
– 介護保険:約133,440円(年)
差し引きで約1,296万円が手取りとして残ります。
これだけ高所得でも、税金や社会保険料の負担が大きいことはしっかり意識したいですね。



福利厚生・待遇
三井物産の魅力は高年収だけでなく、福利厚生や働き方の面でもトップクラスの充実度を誇ります。
長く安心して働ける環境が整っており、仕事とプライベートの両立やキャリアアップもサポートされる仕組みが満載です。
ここでは、休暇・金銭・育成・キャリアの観点から三井物産の福利厚生・待遇を詳しくご紹介します。
休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)
三井物産では有給休暇取得率が約69.0%と非常に高い水準となっています(2025年3月期)。
近年は在宅勤務やフレックス勤務の制度も整備されており、多様な働き方が選択可能。
リモートワークの拡充や、時間単位での有給取得制度など、ワークライフバランスに配慮した柔軟な勤務スタイルを実現しています。
また、連続休暇や特別休暇の制度も充実しており、長期の休暇取得もしやすい環境です。
金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)
三井物産では退職金制度・企業年金・社員持株会など、大手総合商社ならではの豊富な金銭系福利厚生が用意されています。
住宅手当も都内勤務を前提に十分な額が支給され、海外駐在時には現地家賃や生活補助も充実。
持株会や確定拠出年金(401K)、財形貯蓄など、将来設計に役立つ資産形成のサポートも充実しています。
福利厚生サービスの内容は年次や勤務地によって異なる場合もありますが、どの年代・どの家族構成でも安心できる内容です。
育成・キャリア(研修/公募/異動制度)
三井物産ではキャリアアップ・自己成長のための制度も豊富に整備されています。
新人研修からリーダー育成プログラム、語学研修、グローバル研修まで、学びの機会は業界随一。
社内公募や異動制度も活発で、希望すれば幅広い事業・職種にチャレンジできる環境が整っています。
自身のキャリアを能動的に描きながら働けるため、やりがいと成長の両立を求める方にも最適です。
三井物産は激務?労働時間の実態
「商社=激務」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
三井物産の働き方や残業時間、休日日数、実際の離職率について最新データで解説します。
本当にハードワークなのか?
数字で確認していきましょう!
平均残業時間/みなし残業の有無/休日日数
三井物産の平均残業時間は27.6時間/月(2025年3月期)となっており、他の大手企業と比較しても「突出して多い」という水準ではありません。
みなし残業(固定残業)制度はなく、若手のうちは実働分の残業代が支給されます。
年間休日は120日以上で、土日祝はしっかり休み。
有給も取得しやすいため、年間130日以上の休みを確保することも十分可能です。
実際の自己都合離職率は0.96%と非常に低く、働き方改革や働きやすさの面でも大きな進化を遂げています。
口コミ・評判
三井物産で働く社員・元社員の声は、年収や働き方のリアルを知るうえで非常に参考になります。
ここでは、実際に寄せられている年収に関する良い口コミ・悪い口コミをそれぞれご紹介します。
商社らしいポジティブな声もあれば、「意外なギャップ」を語る口コミも!
ぜひチェックしてみてください。
年収に関する良い口コミ
「20代で年収1,000万円を超えたのは衝撃的だった。同期も皆ハイペースで昇給している」
「ボーナスがとにかく大きい。夏の賞与だけで車が買えるレベルで、モチベーションが上がる」
「年功序列だけでなく、きちんと成果や努力も評価されて納得感がある」
「海外駐在に行けばさらに手当がつき、生活レベルも一段と上がる」
「税金を引かれても手取りが多いので、毎月の生活に余裕が持てる」
など、高収入・安定・評価の透明性に満足する声が目立ちます。
年収に関する悪い口コミ
「高年収だが、その分プレッシャーや期待も大きい」
「残業代が支給されるのは若手まで。管理職になると残業代が出なくなる」
「業績連動型のボーナスなので、悪い年は年収が下がるリスクも」
「税金や社会保険料の負担がかなり大きい。手取りは思ったより少なく感じる時も」
「昇格ペースは基本的に横並びだが、抜け出すのはやはり狭き門」
一方で、高収入ゆえのプレッシャーや、コントロールできない業績リスク、税金の重さへの声も散見されます。
採用大学の傾向
三井物産は「超エリート集団」と呼ばれるほど、入社難易度・学歴フィルターが高い企業としても有名です。
実際の採用大学や、選考傾向についても最新データでご紹介します。
順位 | 採用大学 | 就職者数 |
---|---|---|
1位 | 慶應義塾大学 | 33人 |
2位 | 東京大学 | 21人 |
3位 | 早稲田大学 | 20人 |
4位 | 京都大学 | 9人 |
5位 | 九州大学 | 5人 |
7位 | 大阪大学 | 3人 |
8位 | 筑波大学・東京外国語大学・東京工業大学・神戸大学・青山学院大学・上智大学・立教大学・同志社大学・関西学院大学 | 2人 |
トップ層には東京大学・早慶・京大など国内難関大学が並び、全国から優秀層が集まっているのが分かります。
この傾向は例年大きくは変わらず、「学歴はある程度の選考基準」として重視されていることが伺えます。
新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)
三井物産から内定をもらったら、入社までの期間をどう過ごすかが大事です。
特に商社はグローバルビジネスが中心なので、英語や第二外国語のスキルアップは必須!
TOEICのスコアアップや、短期語学留学、海外旅行などで語学力・異文化対応力を磨いておきましょう。
また、時事ニュースや経済の基礎知識も積極的にインプットしておくと、入社後の業務にすぐに役立ちます。
ビジネスマナーやExcel、PowerPointなどの基本スキルも身につけておくと、配属後のスタートダッシュが切りやすいですよ。
配属までの同期との交流や懇親会も活用して、ネットワークづくりも忘れずに!
三井物産に向いている人・向いていない人
三井物産は高収入・グローバル志向の職場ですが、向き不向きもあります。
入社を考えている人は、以下の点を参考に自分がフィットするかどうかチェックしてみましょう!
- 三井物産に向いている人
- 高い成長意欲と向上心がある人
- グローバルなフィールドで活躍したい人
- タフな環境でも前向きに挑戦できる人
- 論理的に物事を考え、周囲と協力できる人
- 変化や多様性に柔軟に対応できる人
- 収入やキャリアアップにこだわりたい人
- 三井物産に向いていない人
- ルーティンワークを好む人
- 変化や挑戦よりも安定を重視する人
- 海外赴任や転勤を避けたい人
- 高収入のための努力やプレッシャーが苦手な人
- プライベート最優先で働きたい人
FAQ
Q. 三井物産の平均年収・中央値はいくら?
A. 直近2025年度で平均1,996万円。
中央値は非公開ですが、平均×0.9〜0.95の1,800万〜1,900万円台が推定レンジです。
この高水準が全社員に近い形で分配されているのは、総合商社ならではの特徴です。
Q. 何年目で600/800/1,000万円に届く?
A. 新卒入社1〜2年目で600万円超、3年目で800万円超、4〜5年目には1,000万円に到達可能。
主任(担当職SF)昇進時に1,000万円を大きく超えることが多いです。
昇進スピードやボーナス次第では20代後半で1,500万円超も実現できます。
Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?
A. 20代は500〜850万円、30代は1,000〜2,000万円、40代は2,000万円以上。
職種(開発/営業/コーポレート)による大きな差はなく、年次と役職で年収が決まります。
海外駐在や特定プロジェクト配属時は、さらに上乗せも。
Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?
A. 学部卒月給32万円・院卒月給36万円。
賞与・残業代を含めると1年目の想定年収は500〜850万円が現実的なレンジ。
残業月20時間程度のモデルケースでは年収600万円超も十分狙えます。
Q. 残業時間やワークライフバランスは?
A. 平均残業27.6時間/月、有給取得率は約69%、年間休日120日以上。
仕事とプライベートの両立を目指す人にも働きやすい環境が整っています。