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日産自動車の年収は?平均・年代別・初任給・福利厚生まで徹底解説

日産自動車は日本を代表するグローバル自動車メーカーとして、高い年収水準や充実した福利厚生、そして働きやすさが注目されています。
この記事では、日産自動車の最新の平均年収から役職別・年代別の年収目安、初任給、手取り額、福利厚生、労働時間の実態、採用大学の傾向まで、気になるポイントを余すことなく徹底解説します。
「日産の年収は本当に高い?」「激務なの?」「どんな人が向いている?」など、就職・転職を考える方必見の内容です!

目次

日産自動車の平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!

まずは日産自動車の平均年収や業界内での立ち位置について、最新データをもとに詳しくご紹介します。
自動車業界の中でも日産の年収水準はどのような位置づけなのでしょうか?

平均年収

日産自動車の2025年3月期の平均年収は896万円、平均年齢は41.0歳です。
この数字は有価証券報告書で公開されており、上場企業の中でも高水準といえます。
また、年収偏差値は69.2(41歳・年収896万円の場合)と、同年代・同業種の中でもかなり上位に位置します。
年収は基本給に加え、残業代や賞与(年2回)が支給される仕組みです。

業界内での位置づけ

日産自動車の年収水準は、自動車業界内でもトップクラスです。
トヨタ自動車や本田技研工業と並び、業界平均を大きく上回っています。
下記の表は2025年3月期の主要自動車メーカーの平均年収ランキングです。

企業名 平均年収 年度
トヨタ自動車 983万円 2025年3月期
本田技研工業 896万円 2025年3月期
日産自動車 896万円 2025年3月期
三菱自動車 814万円 2025年3月期
いすゞ自動車 807万円 2025年3月期
スズキ 785万円 2025年3月期
マツダ 715万円 2025年3月期
SUBARU 701万円 2025年3月期
日野自動車 655万円 2025年3月期

このように、日産自動車は国内大手メーカーの中でも高年収を誇る企業です。

日産自動車の年収推移(過去7年)

ここでは、日産自動車の平均年収・平均年齢の推移を表でまとめました。
年ごとの変化やトレンドをチェックしてみましょう。

年度 平均年収 平均年齢
2025年3月期 896万円 41.0歳
2024年3月期 877万円 41.2歳
2023年3月期 851万円 41.7歳
2022年3月期 811万円 41.9歳
2021年3月期 797万円 41.6歳
2020年3月期 810万円 41.4歳
2019年3月期 816万円 41.8歳
2018年3月期 818万円 42.5歳

2021年以降は右肩上がりで年収が上昇しており、2025年3月期には過去最高水準となっています。

年代・職種・役職別の年収目安

日産自動車では、年齢や役職、職種ごとに年収レンジが異なります。
ここでは、年代別・職種別・役職別の年収目安を詳しく解説します。

年代別(20代/30代/40代/50代)

新卒入社し、順調に昇進した場合の年代別年収の目安は以下の通りです。

年齢 年収目安
25歳 450~500万円
30歳 650~700万円
35歳 800~850万円
40歳 950~1,000万円
45歳 1,200万円以上(評価次第)
50歳 1,400万円以上(評価次第)

評価や昇進スピードによって前後しますが、30代で年収700万円台、40代で1,000万円に到達するケースも珍しくありません。

職種別(例:開発/営業/コーポレート)

日産自動車では、開発職・営業職・コーポレート職など多様な職種がありますが、基本的な給与テーブルは共通です。
ただし、営業職ではインセンティブや成果給が加算されることもあり、個人の実績によって年収が上振れするケースもあります。
開発職やコーポレート職は、評価や役職によって年収が決まるため、安定した収入が期待できます。
また、エンジニアや技術系職種は専門性が高い分、評価によっては早期昇進・高年収も狙えます。

役職別(一般/主任/係長/課長/部長)

日産自動車の役職ごとの年収レンジは下記の通りです。

グレード 年次 年収レンジ
PX(一般) 1~5年目 400~700万円
PE2(主任・総括職) 5~10年目 700~900万円
PE1(課長代理) 10年目以降(評価次第) 900~1,000万円
課長 評価次第 1,100~1,300万円
主管 評価次第 1,300万円~
部長 評価次第 1,500万円以上

半数以上の社員はPE2(主任)止まりと言われており、年収1,000万円を超えるにはPE1(課長代理)への昇格が必要です。
課長以上は評価次第でさらに高年収も可能です。

初任給・新卒1年目の年収

新卒で入社する場合の初任給や1年目の想定年収について、最新データをもとに解説します。

学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収

2024年入社の初任給は、学部卒:250,000円/修士卒:270,000円です。
この基本給に加え、賞与(年2回)や残業代が支給されます。
賞与は基本給の5~6か月分が目安となっており、1年目の想定年収は残業時間によって変動しますが、400~500万円程度が一般的です。

年度 大卒 修士
2024年入社 250,000円 270,000円
2023年入社 230,000円 248,000円
2022年入社 223,000円 248,000円

モデルケース(残業月20h想定)

例えば、学部卒で月給25万円、賞与5.5か月分、残業月20時間(残業代約4万円/月)を想定すると、
年収:約450万円となります。
残業時間が多い場合はさらに年収が上振れすることもあります。

賞与・昇給・インセンティブ

日産自動車の賞与や昇給制度、評価軸について詳しく解説します。

支給回数/目安月数/評価軸・等級制度の概要

賞与は年2回支給され、基本給の5~6か月分が目安です。
評価制度はMBO(目標管理制度)を導入しており、期初に設定した目標の達成度を上司と確認しながら評価されます。
昇給は20項目のコンピテンシー(行動特性)を4段階で評価し、基準に達すると昇給となります。
若手のうちは満額支給が多いですが、上司の評価が大きく影響するため、日頃のコミュニケーションも重要です。

手取り額の目安(年収896万円・単身)

年収が高くても、実際の手取り額は気になるポイント。
ここでは、年収896万円(41歳・単身)の場合の手取り額をシミュレーションします。

月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)

年収896万円の場合、年間手取り額は約654万円月額手取りは約54万円です。
主な控除項目は以下の通りです。

項目 年収 月収
額面収入 8,960,000円 746,666円
所得税 601,300円 50,108円
住民税 534,400円 44,533円
健康保険 445,950円 37,162円
厚生年金 713,700円 59,475円
雇用保険 53,760円 4,480円
介護保険 72,000円 6,000円
手取り 6,538,890円 544,907円

社会保険や税金の控除を差し引いても、業界内で非常に高い手取り水準です。

福利厚生・待遇

日産自動車は福利厚生が非常に充実していることで知られています。
働きやすさや生活面のサポートについても詳しくご紹介します。

休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)

有給休暇取得率は97.0%(2023年度)と非常に高く、休みやすい環境が整っています。
フレックスタイム制や在宅勤務制度も導入されており、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。
産休・育休や育児・介護時短制度、社内託児所など、ライフイベントに合わせた柔軟な働き方もサポートされています。

金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)

住宅補助は家賃の75%が支給され、社員寮や社宅も完備。
自己負担は1~2万円程度と非常にリーズナブルです。
退職金制度や企業年金、社員持株会、各種社会保険、貯蓄形成など、将来に備えた制度も充実しています。
また、社員割引やサークル活動、社内イベントなども盛んです。

育成・キャリア(研修/公募/異動制度)

新入社員研修や階層別研修、専門スキル研修など、教育制度が充実しています。
社内公募制度や自己申告による異動制度もあり、キャリアアップやジョブローテーションの機会も豊富です。
グローバル展開しているため、海外赴任や語学研修のチャンスもあります。

日産自動車は激務?労働時間の実態

「日産は激務?」という声もありますが、実際の労働時間や離職率をデータで確認してみましょう。

平均残業時間/みなし残業の有無/休日日数

2023年度の平均残業時間は月25.4時間と、業界平均と比べても多すぎる水準ではありません。
課長代理(PE1)以上はみなし残業30時間分が基本給に含まれますが、それ未満の役職は実残業代が支給されます。
年間休日は120日以上、有給取得率も高いため、ワークライフバランスを重視したい方にもおすすめです。
離職率は2.4%(2023年度)と低水準で、長く働きやすい環境が整っています。

年度 平均残業時間 自己都合離職率
2023 25.4時間 2.4%
2022 25.6時間 2.7%
2021 24.1時間 2.6%
2020 18.8時間 2.4%

口コミ・評判

実際に働く社員や転職者の口コミ・評判から、年収や働き方のリアルな声をピックアップしました。

年収に関する良い口コミ

「同年代の他社と比べて年収が高く、賞与も安定しているので生活に余裕がある」「住宅補助や福利厚生が手厚く、手取りが多い」「評価制度が明確で、成果を出せば若いうちから高年収を狙える」など、年収・待遇面での満足度は非常に高いという声が多く見られます。

年収に関する悪い口コミ

「主任(PE2)止まりが多く、課長代理(PE1)以上への昇進は狭き門」「評価が上司に左右されやすい」「高卒は大卒より昇進が遅く、年収も伸びにくい」「残業が多い部署もあり、ワークライフバランスに差がある」といった、昇進競争の厳しさや部署による差を指摘する声もあります。

採用大学の傾向

日産自動車の採用大学は非常にハイレベルです。
理系・文系問わず、難関大学出身者が多く在籍しています。

順位 大学 就職者数
1 九州大学 21
2 東京工業大学 20
3 東京大学 11
3 京都大学 11
5 早稲田大学 10
6 東北大学 9
6 名古屋大学 9
6 明治大学 9
9 慶應義塾大学 8
10 上智大学 7
11 北海道大学 6
11 横浜国立大学 6
11 東京理科大学 6
11 同志社大学 6
15 静岡大学 5
15 立命館大学 5

選考では、論理的思考力やコミュニケーション能力、専門性が重視される傾向があります。

新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)

内定後は、入社前研修や語学学習、業界研究を進めておくとスムーズに社会人生活をスタートできます。
また、配属希望やキャリアプランについて自己分析を深めておくと、入社後の目標設定や評価面談でも役立ちます。
健康診断や引越し(寮・社宅利用の場合)の準備も早めに進めておきましょう。

日産自動車に向いている人・向いていない人

日産自動車で活躍できる人、そうでない人の特徴をまとめました。

  • 向いている人
    • グローバルな環境でチャレンジしたい人
    • 成果主義・実力主義の評価を望む人
    • 自動車・モビリティ分野に強い関心がある人
    • ワークライフバランスを重視したい人
    • 福利厚生や待遇の良さを重視する人
  • 向いていない人
    • 安定志向で変化を好まない人
    • 昇進競争や成果主義が苦手な人
    • 専門性やスキルアップに消極的な人
    • 激務の部署や海外赴任を避けたい人

FAQ

Q. 日産自動車の平均年収・中央値はいくら?

A. 直近2025年3月期で平均896万円。
中央値は公開値がありませんが、平均×0.93~0.95(約834~851万円)と推定されます。
社員構成の多様性から平均値よりやや低くなる傾向です。

Q. 何年目で600/800/1000万円に届く?

A. 600万円は5年目(PE2・主任)、800万円は10年目前後(PE2~PE1)、1,000万円はPE1(課長代理)昇格後が目安。
評価ランクや等級要件によって前後しますが、PE2止まりの社員も多いため、昇進競争がポイントです。

Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?

A. 20代は450~500万円、30代は650~700万円、開発職・コーポレート職は700~900万円、営業職は成果によってインセンティブ加算で上振れも。
役職や評価による差が大きいのが特徴です。

Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?

A. 学部卒250,000円・院卒270,000円、想定年収は400~500万円(残業月20hモデル)。
賞与や残業代によって変動します。

Q. 残業時間やワークライフバランスは?

A. 平均残業25.4h/月、有給取得率97.0%、休日日数120日以上。
部署による差はあるものの、全体的に働きやすい環境です。

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