オリックス株式会社は、金融業界の中でも高い年収水準と充実した福利厚生で知られる大手企業です。
本記事では、オリックスの最新平均年収や役職・年代別の年収目安、初任給、手取り額、福利厚生、働き方の実態、採用大学の傾向まで、転職・就職を考える方に役立つ情報を徹底的に解説します。
「オリックスの年収は本当に高いの?」「ワークライフバランスは?」といった疑問を解消し、あなたのキャリア選択に役立つリアルな情報をお届けします!
オリックスの平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!
オリックスの年収水準は金融業界の中でもトップクラスです。
ここでは最新の平均年収と、金融業界内でのオリックスの位置づけを詳しくご紹介します。
平均年収
オリックス株式会社の2025年3月期における平均年収は976万円、平均年齢は44.2歳です。
2024年3月期は920万円、2023年3月期は910万円と、近年は右肩上がりで推移しています。
この水準は日本の上場企業の中でも非常に高く、特に金融業界内ではトップクラスの年収を誇ります。
また、オリックスは2023年度に最大10.4%の賃上げを実施し、管理職を中心に給与水準がさらに引き上げられました。
この背景には、事業領域の拡大や優秀な人材確保への積極的な姿勢があり、今後も高水準の年収が期待されます。
業界内での位置づけ
オリックスの年収は、金融業界の中でも際立っています。
例えば、三菱UFJ信託銀行(951万円)、三井住友銀行(892万円)、日本政策金融公庫(864万円)、三菱UFJ銀行(856万円)などと比較しても、オリックスの976万円は業界最高水準です。
また、44歳・年収976万円の場合の年収偏差値は70.1と、全国的にも非常に高い位置にあります。
このように、オリックスは金融業界の中でも高収入・好待遇の代表的な企業といえるでしょう。
| 企業 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|
| オリックス | 976万円 | 2025年3月期決算 |
| 三菱UFJ信託銀行 | 951万円 | 2025年3月期決算 |
| 三井住友銀行 | 892万円 | 2025年3月期決算 |
| 日本政策金融公庫 | 864万円 | 2025年3月期決算 |
| 三菱UFJ銀行 | 856万円 | 2025年3月期決算 |
| 日本銀行 | 847万円 | 公式発表資料 |
| みずほ銀行 | 823万円 | 2025年3月期決算 |
オリックスの年収推移(過去7年)
オリックスの年収は長期的に見ても安定して高水準を維持しています。
ここでは過去7年分の平均年収・平均年齢の推移をまとめました。
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 976万円 | 44.2歳 |
| 2024年3月期 | 920万円 | 44.1歳 |
| 2023年3月期 | 910万円 | 44.0歳 |
| 2022年3月期 | 885万円 | 43.7歳 |
| 2021年3月期 | 858万円 | 43.2歳 |
| 2020年3月期 | 871万円 | 42.7歳 |
| 2019年3月期 | 880万円 | 42.4歳 |
年代・職種・役職別の年収目安
オリックスでは、年齢や役職、職種によって年収に大きな差が生まれます。
ここでは年代別・職種別・役職別の年収目安を詳しく解説します。
年代別(20代/30代/40代/50代)
オリックスの年代別年収は、昇進スピードや評価によって変動しますが、順調に昇格した場合の目安は次の通りです。
20代後半で500万円前後、30代で700~950万円、40代で1,000万円を超え、50代では1,300万円以上も可能です。
特に30代以降は昇格・評価次第で年収の伸びが大きくなります。
| 年齢 | 年収目安 |
|---|---|
| 25歳 | 450~500万円 |
| 30歳 | 700~750万円 |
| 35歳 | 900~950万円 |
| 40歳 | 1,000~1,100万円 |
| 45歳 | 1,200万円以上 |
| 50歳 | 1,300万円以上 |
職種別(例:開発/営業/コーポレート)
オリックスの職種は大きく「総合職(全国グローバル・首都圏エリア)」と「一般職」に分かれます。
総合職は基幹業務を担い、営業・企画・開発・コーポレートなど幅広い部門で活躍します。
一般職は総合職のサポート業務が中心です。
一般職の年収は450~500万円程度、総合職は700万円以上が目安となり、職種による年収差は大きいです。
営業部門はインセンティブや賞与の差が大きく、成績次第で年収が大きく変動します。
コーポレート部門は安定した年収が得られる傾向です。
役職別(一般/主任/係長/課長/部長)
オリックスの役職ごとの年収目安は以下の通りです。
新卒はアソシエイト3級からスタートし、昇進ごとに年収レンジが大きく上昇します。
課長代理(プロフェッショナル2級)以降は管理職となり、年収1,000万円を超えるケースが一般的です。
部長クラスになると1,500万円以上も可能で、執行役員は実力次第でさらに高収入が期待できます。
| 役職 | 年次目安 | 年収目安 |
|---|---|---|
| アソシエイト3級 | 1~4年目 | 400~550万円 |
| アソシエイト2級 | 4~7年目 | 650~750万円 |
| アソシエイト1級(主任) | 7~10年目 | 700~900万円 |
| プロフェッショナル2級(課長代理) | 10年目~ | 900~1,200万円 |
| プロフェッショナル1級(課長) | 12年目~ | 1,200~1,500万円 |
| シニアプロフェッショナル(部長) | 15年目以降 | 1,500万円以上 |
| 執行役員 | 実力次第 | 実力次第 |
※役職ごとの昇進スピードや年収は評価・実績・配属部門によって変動します。
初任給・新卒1年目の年収
オリックスの新卒初任給や1年目の想定年収は、就活生・転職希望者にとって大きな関心事です。
ここでは学歴別の月給や賞与、残業代を含めたモデルケースを解説します。
学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収
2024年入社の初任給は、学部卒27万円、院卒29.5万円です。
この月給に加え、年2回の賞与と残業代が支給されます。
賞与は年収の3~5割を占めるため、1年目でもしっかりとした年収が期待できます。
初年度の想定年収は、残業代が少ない場合でも400~500万円が目安となります。
| 年度 | 大卒 | 院卒 |
|---|---|---|
| 2024年入社 | 270,000円 | 295,000円 |
| 2023年入社 | 240,000円 | 270,000円 |
モデルケース(残業月10h想定)
例えば、学部卒で月給27万円・残業月10時間・賞与4ヶ月分の場合、1年目の想定年収は以下の通りです。
- 基本給:27万円×12ヶ月=324万円
- 賞与:27万円×4ヶ月=108万円
- 残業代(10h/月):約3万円×12ヶ月=36万円
- 合計:468万円
このように、1年目から400万円台後半の年収が見込めます。
賞与・昇給・インセンティブ
オリックスの賞与や昇給制度、インセンティブの仕組みはどのようになっているのでしょうか?
ここでは支給回数や評価基準、等級制度の概要を解説します。
支給回数/目安月数/評価軸・等級制度の概要
賞与は年2回(6月・12月)支給されます。
冬の賞与は一定額ですが、夏の賞与は評価が大きく反映されるため、実績次第で大きな差が生まれます。
賞与の割合は年収の3~5割と高く、年次や役職が上がるごとに賞与額も増加します。
昇給・昇格は定性評価(目標達成度や行動評価)によって決まり、賞与は定量評価(売上・営業成績など)が重視されます。
オリックスの等級制度は、アソシエイト→プロフェッショナル→シニアプロフェッショナルと昇進していく仕組みです。
管理職以降は裁量労働制となり、残業代の支給方法が変わります。
手取り額の目安(年収976万円・単身)
年収が高くても、実際に手元に残る金額(手取り)は気になるポイントです。
ここでは年収976万円(44歳・単身)の場合の手取り額を具体的に試算します。
月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)
年収976万円の場合、各種税金や社会保険料を差し引いた年間手取りは約706万円、月あたり約59万円です。
控除の内訳は以下の通りです。
| 項目 | 年収 | 月収 |
|---|---|---|
| 額面収入 | 9,760,000円 | 813,333円 |
| 所得税 | 749,300円 | 62,441円 |
| 住民税 | 608,400円 | 50,700円 |
| 健康保険 | 493,518円 | 41,126円 |
| 厚生年金 | 713,700円 | 59,475円 |
| 雇用保険 | 58,560円 | 4,880円 |
| 介護保険 | 79,680円 | 6,640円 |
| 手取り | 7,056,842円 | 588,070円 |
※扶養なし・単身・標準的な控除の場合の目安です。
福利厚生・待遇
オリックスは福利厚生の充実度でも高い評価を得ています。
ここでは休暇・働き方、金銭系の手当、育成・キャリア支援制度を詳しくご紹介します。
休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)
オリックスの有給休暇取得率は79.6%(2025年3月末時点)と高水準です。
平均取得日数は年間15日程度で、ワークライフバランスの良さが際立ちます。
フレックス制度・スーパーフレックス制度・ノー残業デーも導入されており、在宅勤務や柔軟な働き方が可能です。
リフレッシュ休暇(5営業日連続取得で奨励金支給)もあり、社員のリフレッシュを積極的にサポートしています。
金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)
オリックスは住宅手当が月5~6万円支給され、年間で100万円弱の年収上乗せ効果があります。
退職金制度や持株会、カフェテリアプラン、スポーツクラブ優待、慶弔金など金銭的な福利厚生も充実。
「自分磨き制度」では年間6万円分のポイントが付与され、資格取得や語学学習、スポーツジム利用などに自由に使えます。
育成・キャリア(研修/公募/異動制度)
オリックスはキャリアセレクト制度やカムバック再雇用制度など、社員のキャリア形成を支援する制度が豊富です。
研修や自己啓発支援も充実しており、社員一人ひとりの成長を後押しします。
また、異動や公募制度も整備されているため、希望に応じたキャリアパスの選択肢が広がっています。
オリックスは激務?労働時間の実態
「オリックスは激務なの?」と気になる方も多いでしょう。
ここでは平均残業時間やみなし残業の有無、休日日数など、働き方のリアルを解説します。
平均残業時間/みなし残業の有無/休日日数
オリックスの平均残業時間は月5.7時間(2025年3月末時点)と、金融業界でもトップクラスの短さです。
みなし残業制度は管理職以降に適用され、一般社員は実残業分が支給されます。
年間休日は120日以上、有給取得率も高く、ワークライフバランスを重視した働き方が実現できます。
離職率も5.4%と低く、長く働ける環境が整っています。
| 年度 | 月間総労働時間 | 月間平均残業時間 |
|---|---|---|
| 2024 | 157.1時間 | 5.7時間 |
| 2023 | 156.7時間 | 5.2時間 |
| 2022 | 157.3時間 | 5.8時間 |
口コミ・評判
オリックスで実際に働く社員や元社員の口コミ・評判を集めました。
年収や働き方に関するリアルな声をご紹介します。
年収に関する良い口コミ
「同年代の中でも年収が高く、賞与も安定しているのでモチベーションが上がる」
「住宅手当や自分磨き制度など、金銭的な福利厚生が手厚い」
「残業が少なく、ワークライフバランスを保ちながら高収入を得られるのが魅力」
「管理職になると年収が一気に上がり、やりがいも大きい」
年収に関する悪い口コミ
「課長代理に昇進したタイミングで残業代がなくなり、一時的に年収が下がることがある」
「評価によって賞与に大きな差がつくため、営業部門はプレッシャーが強い」
「一般職と総合職で年収差が大きい」
「課長以上の昇進は狭き門で、年収アップには実力と運も必要」
採用大学の傾向
オリックスは幅広い大学から採用を行っており、学歴フィルターはほぼありません。
2024年度の採用実績上位校は早稲田大学、慶應義塾大学、関西学院大学、青山学院大学、中央大学、明治大学、同志社大学、関西大学、東京大学、京都大学など。
難関大学だけでなく、地方国公立や私立大学からも多数採用されています。
選考は人物重視で、学歴よりもコミュニケーション力や主体性が評価される傾向です。
| 順位 | 採用大学 | 就職者数 |
|---|---|---|
| 1位 | 早稲田大学 | 15人 |
| 2位 | 慶應義塾大学 | 9人 |
| 3位 | 関西学院大学 | 7人 |
| 4位 | 青山学院大学・中央大学・明治大学・同志社大学・関西大学 | 5人 |
| 5位 | 東京大学 | 4人 |
| 6位 | 京都大学 | 3人 |
| 7位 | 滋賀大学・神戸大学・成蹊大学・立命館大学 | 2人 |
新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)
オリックスの内定を獲得したら、入社までに自己分析や業界研究を深めておくのがおすすめです。
特に、金融・投資・不動産など幅広い事業領域の基礎知識を身につけておくと、配属後の業務理解がスムーズになります。
また、英語やITスキルのブラッシュアップもキャリアの幅を広げるポイントです。
同期とのコミュニケーションや人脈づくりも大切にしましょう。
オリックスに向いている人・向いていない人
オリックスで活躍できる人・向いていない人の特徴をまとめました。
- 向いている人
- 高い年収・好待遇を目指したい人
- ワークライフバランスを重視したい人
- 多様な事業領域で幅広い経験を積みたい人
- 自ら考え行動できる主体性がある人
- 安定した企業で長く働きたい人
- 向いていない人
- 成果主義や評価制度にストレスを感じやすい人
- 昇進・昇給に強いこだわりがない人
- 変化やチャレンジを避けたい人
- 全国転勤や海外勤務に抵抗がある人(総合職の場合)
FAQ
Q. オリックスの平均年収・中央値はいくら?
A. 直近2025年度で平均976万円。中央値は公開されていませんが、平均×0.93~0.95(約900~927万円)と推定されます。
根拠は同業他社の中央値比率や年齢構成からの推計です。
Q. 何年目で600/800/1000万円に届く?
A. 600万円は4~7年目(アソシエイト2級)、800万円は7~10年目(アソシエイト1級・主任)、1000万円は10年目以降(プロフェッショナル2級・課長代理)が目安です。
昇進や評価ランクによって前後しますが、課長代理昇進で1000万円に到達するケースが多いです。
Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?
A. 20代は450~500万円、30代は700~950万円、40代は1000万円超。
開発・営業・コーポレートなど職種によっても差があり、営業はインセンティブで賞与が大きく変動します。
一般職は450~500万円、総合職は700万円以上が目安です。
Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?
A. 学部卒は月給27万円、院卒は29.5万円。
想定年収は400~500万円(残業月10hモデル)です。
Q. 残業時間やワークライフバランスは?
A. 平均残業5.7h/月、有休取得率79.6%、休日日数は120日以上。
フレックスや在宅勤務も導入されており、ワークライフバランス重視の方におすすめです。



