テルモ株式会社は、日本を代表する医療機器メーカーとして高い知名度を誇ります。
本記事では、テルモの平均年収や年代・役職別の年収目安、初任給、福利厚生、働き方、採用大学の傾向まで、気になる情報を徹底的に解説します。
転職や就職を検討している方はもちろん、業界研究にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
テルモ株式会社の平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!
テルモの年収水準や業界内での立ち位置は、就職・転職活動を行う上で重要な判断材料となります。
ここでは、最新の平均年収データや業界内での比較を詳しくご紹介します。
テルモの平均年収
テルモ株式会社の2025年3月期における平均年収は778万円、平均年齢は40.3歳です。
この数値は上場企業として公表されており、医療機器業界の中でも高い水準に位置しています。
年収の内訳は、基本給に加えて残業代、そして年2回の賞与(基本給の5~6か月分)が含まれます。
また、年収偏差値は61.8(40歳・年収778万円の場合)と、全国平均を大きく上回る水準です。
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 778万円 | 40.3歳 |
| 2024年3月期 | 756万円 | 40.3歳 |
| 2023年3月期 | 765万円 | 40.5歳 |
| 2022年3月期 | 737万円 | 40.9歳 |
| 2021年3月期 | 744万円 | 40.5歳 |
| 2020年3月期 | 749万円 | 41.4歳 |
| 2019年3月期 | 753万円 | 41.5歳 |
業界内での位置づけ
テルモの平均年収は、医療機器業界の中で上位に位置しますが、最大手のオリンパス(1,046万円)やシスメックス(913万円)、オムロン(821万円)と比較するとやや控えめな水準です。
一方で、ニプロ(659万円)よりは高く、業界内でのバランスが取れたポジションにあります。
このため、安定した給与と働きやすい環境を両立したい方にとって、テルモは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
| 企業 | 平均年収 |
|---|---|
| オリンパス | 1,046万円 |
| シスメックス | 913万円 |
| オムロン | 821万円 |
| テルモ | 778万円 |
| ニプロ | 659万円 |
テルモ株式会社の年収推移(過去5年)
テルモの年収は安定して高水準を維持しています。
ここでは、過去5年間の年収推移や従業員数、平均年齢の変化をまとめました。
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 778万円 | 40.3歳 |
| 2024年3月期 | 756万円 | 40.3歳 |
| 2023年3月期 | 765万円 | 40.5歳 |
| 2022年3月期 | 737万円 | 40.9歳 |
| 2021年3月期 | 744万円 | 40.5歳 |
出典:テルモ株式会社 有価証券報告書
年代・職種・役職別の年収目安
テルモでは、年齢や職種、役職によって年収レンジが大きく異なります。
ここでは、年代別・職種別・役職別に年収の目安を詳しく解説します。
年代別(20代/30代/40代/50代)
テルモの年代別年収は、着実な昇給が見込める点が大きな特徴です。
新卒入社後、20代後半で年収450~500万円、30代で600~650万円、35歳で700~750万円、40代で900~950万円と、年齢とともにしっかりと年収が上がっていきます。
45歳以降は評価や役職によって1,000万円を超えるケースも多く、50歳では1,100万円以上を目指せる環境です。
このような安定した年収推移は、長期的なキャリア形成を考える方にとって大きな魅力となります。
| 年齢 | 年収目安 |
|---|---|
| 25歳 | 450~500万円 |
| 30歳 | 600~650万円 |
| 35歳 | 700~750万円 |
| 40歳 | 900~950万円 |
| 45歳 | 1,000万円以上(評価次第) |
| 50歳 | 1,100万円以上(評価次第) |
職種別(開発/営業/コーポレート)
テルモの職種別年収は、開発・営業・コーポレート(管理部門)で大きな差はありませんが、営業職ではインセンティブや成果に応じた手当が加算される場合があります。
開発職は技術力や専門性が評価されやすく、コーポレート部門も安定した昇給が期待できます。
全体的に職種ごとの年収格差は小さく、実力や成果がしっかりと評価される風土が根付いているのが特徴です。
- 開発職:600~900万円(年代・役職による)
- 営業職:600~950万円(インセンティブ含む)
- コーポレート:600~900万円
役職別(一般/主任/係長/課長/部長)
テルモの役職別年収は、明確な等級制度に基づいて決定されます。
一般職(A1-5等級)は400~700万円、主任クラス(AL1-3等級)は700~900万円、課長クラスは1,000~1,200万円、部長クラスは1,200万円以上となっています。
昇進試験や業績評価をクリアすることで、着実に年収アップが可能です。
特に管理職(AL以上)は責任も大きくなりますが、その分報酬も大幅に増加します。
| 役職 | 年収目安 |
|---|---|
| 一般職(A1-5) | 400~700万円 |
| 主任クラス(AL1-3) | 700~900万円 |
| 課長クラス | 1,000~1,200万円 |
| 部長クラス | 1,200万円以上 |
初任給・新卒1年目の年収
新卒でテルモに入社した場合の初任給や、1年目の想定年収についてご紹介します。
学歴や残業時間によって年収は変動しますが、安定したスタートが切れる点が魅力です。
学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収
2024年入社の初任給は、学部卒で月給233,500円、修士卒で月給249,500円となっています。
この基本給に加えて、年2回の賞与(基本給の5~6か月分)や残業代が支給されるため、1年目の想定年収は400~450万円程度が目安です。
| 年度 | 大卒 | 修士 |
|---|---|---|
| 2024年入社 | 233,500円 | 249,500円 |
| 2023年入社 | 231,500円 | 247,500円 |
| 2022年入社 | 227,500円 | 243,500円 |
モデルケース(残業月20h想定)
例えば、学部卒で月給233,500円、賞与5.5か月分、残業月20時間(年間約60万円)を想定した場合、新卒1年目の年収は約430~450万円となります。
残業時間が少ない場合でも、賞与や各種手当がしっかり支給されるため、生活基盤を築きやすい環境です。
賞与・昇給・インセンティブ
テルモの年収を支える大きな要素が賞与や昇給制度です。
ここでは、支給回数や目安月数、評価制度の概要を解説します。
支給回数/目安月数/評価軸・等級制度の概要
賞与は年2回、基本給の5~6か月分が支給されます。
昇給や昇進は、半期ごとの業績評価と年1回のコンピテンシー評価(能力・行動評価)を組み合わせて決定されます。
等級制度はアソシエイト(A1-5)とアソシエイトリーダー(AL1-3)に分かれ、A5等級で主任昇進試験を受けてAL1に昇進する仕組みです。
管理職(AL以上)は責任が増す分、年収も大きく上昇します。
手取り額の目安(年収778万円・単身)
年収が高くても、実際の手取り額がどのくらいになるのかは気になるポイントです。
ここでは、年収778万円(単身・40歳モデル)の場合の手取り額をシミュレーションします。
月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)
年収778万円の場合、年間手取りは約574万円、月の手取りは約48万円となります。
主な控除項目は、所得税・住民税・健康保険・厚生年金・雇用保険・介護保険などです。
| 項目 | 年収 | 月収 |
|---|---|---|
| 額面収入 | 7,780,000円 | 648,333円 |
| 所得税 | 394,900円 | 32,908円 |
| 住民税 | 431,200円 | 35,933円 |
| 健康保険 | 386,490円 | 32,207円 |
| 厚生年金 | 713,700円 | 59,475円 |
| 雇用保険 | 46,680円 | 3,890円 |
| 介護保険 | 62,400円 | 5,200円 |
| 手取り | 5,744,630円 | 478,719円 |
福利厚生・待遇
テルモは、社員の働きやすさを重視した充実の福利厚生が魅力です。
ここでは、休暇・働き方、金銭面、育成・キャリア支援の各ポイントを詳しく解説します。
休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)
テルモの有給休暇取得率は73.2%(2023年度)と高水準です。
在宅勤務制度や時間単位有休、フレックスタイム制も導入されており、柔軟な働き方が可能です。
産前・産後休暇、育児休暇、介護休暇など、ライフステージに合わせた休暇制度も充実しています。
金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)
財形貯蓄や社員持株会、退職金制度、企業年金など、将来の資産形成を支える制度が整っています。
独身寮は大卒の場合最長6年間利用可能で、営業拠点では賃貸マンションを借り上げて社員寮として提供。
住宅手当や各種手当も支給され、生活面でのサポートが手厚いのが特徴です。
育成・キャリア(研修/公募/異動制度)
テルモでは、入社時研修や階層別研修、OJT、自己啓発支援など、成長を後押しする制度が豊富です。
社内公募や異動制度も整備されており、キャリアの幅を広げやすい環境が整っています。
また、キャリアリターン制度やがん就労支援など、長期的なキャリア形成を支援する取り組みも進んでいます。
テルモ株式会社は激務?労働時間の実態
「医療機器メーカー=激務」のイメージを持つ方も多いですが、テルモの労働時間はどうなのでしょうか?
ここでは、平均残業時間やみなし残業の有無、休日日数など、働き方の実態を解説します。
平均残業時間/みなし残業の有無/休日日数
テルモの平均残業時間は18.5時間/月(2023年度)と、業界内でも短めです。
みなし残業制度はなく、実働分がしっかり支給されます。
年間休日は120日以上で、有給休暇の取得もしやすい環境です。
自己都合離職率も2.7%(2023年度)と低く、ワークライフバランスを重視したい方にもおすすめです。
| 年度 | 月間平均残業時間 | 自己都合離職率 |
|---|---|---|
| 2023年度 | 18.5時間 | 2.7% |
| 2022年度 | 18.8時間 | 1.8% |
| 2021年度 | 18.7時間 | 2.1% |
口コミ・評判
実際に働く社員や元社員の声は、企業選びの大きな参考になります。
ここでは、年収に関する良い口コミ・悪い口コミをピックアップしてご紹介します。
年収に関する良い口コミ
「賞与がしっかり支給されるので、年収の安定感がある」「年齢とともに確実に昇給できる」「福利厚生が充実しており、生活面でも安心できる」といった声が多く見られます。
また、管理職に昇進すれば1,000万円以上も現実的で、やりがいと報酬のバランスが良いという評価も目立ちます。
年収に関する悪い口コミ
「同業他社と比べると年収がやや低め」「昇進のタイミングによって年収差が出やすい」「評価制度が厳しいため、成果を出さないと昇給が難しい」といった指摘もあります。
特にオリンパスやシスメックスなどの大手と比較すると、年収面で物足りなさを感じる人もいるようです。
採用大学の傾向
テルモの採用大学は幅広く、理系・文系問わず多様な人材が活躍しています。
2024年度の採用大学ランキングでは、芝浦工業大学が最多、日本大学・明治大学が続きます。
難関国立や有名私大も多数採用されており、学歴フィルターは比較的緩やかです。
| 順位 | 大学 | 就職人数 |
|---|---|---|
| 1位 | 芝浦工業大学 | 8人 |
| 2位 | 日本大学・明治大学 | 6人 |
| 3位 | 千葉大学・中央大学・同志社大学 | 5人 |
| 4位 | 東京農工大学・立命館大学 | 4人 |
| 5位 | 東北大学・東京大学・東京工業大学・信州大学・九州大学・東海大学・東京薬科大学・関西大学 | 3人 |
新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)
内定後は、健康診断や必要書類の準備、引越しや住居手配(寮利用希望者は早めの申請)、入社前研修の案内確認などを早めに進めましょう。
また、社会人としての基礎マナーや業界知識の予習もおすすめです。
同期との交流やSNSグループへの参加も、入社後のネットワーク作りに役立ちます。
テルモ株式会社に向いている人・向いていない人
- 向いている人
- 医療や社会貢献に興味がある方
- 安定した環境で長く働きたい方
- 着実なキャリアアップを目指したい方
- ワークライフバランスを重視する方
- 向いていない人
- 短期間で大幅な年収アップを狙いたい方
- 競争的な成果主義を好む方
- 変化やスピード感を重視する方
FAQ
Q. テルモ株式会社の平均年収・中央値はいくら?
A. 直近2025年度で平均778万円。中央値は公開されていませんが、平均の0.93倍程度(約720~730万円)と推定されます。根拠は同業他社の中央値・平均比率からの算出です。
Q. 何年目で600/800/1000万円に届く?
A. 600万円は30歳前後(一般職A4~A5等級)、800万円は主任クラス(AL1~3等級、10~15年目)、1,000万円は課長クラス(15年目以降)が目安です。評価ランクや昇進試験の合格が条件となります。
Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?
A. 20代は450~500万円、30代は600~750万円、開発職は600~900万円、営業職は600~950万円(インセンティブ有)など、職種や評価によって差があります。
Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?
A. 学部卒233,500円・院卒249,500円、想定年収は400~450万円(残業月20hモデル)です。
Q. 残業時間やワークライフバランスは?
A. 平均残業18.5h/月、有休取得率73.2%、休日日数120日以上と、ワークライフバランスに優れています。



