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東宝の年収は?平均・年代別・初任給・福利厚生まで徹底解説

映画・アニメ・演劇・不動産の4事業を展開するエンタメ業界の雄・東宝。
その年収水準やキャリアパス、福利厚生の実態は、就職・転職を考える方にとって大きな関心事です。
本記事では、東宝の最新年収データから初任給、働き方、リアルな口コミまで、気になるポイントを徹底解説します。

目次

東宝の平均年収・中央値はいくら?業界内の位置付けも解説!

東宝の年収は、映画・エンタメ業界の中でも際立った高さを誇ります。
ここでは、平均年収や業界内でのポジション、給与の仕組みについて詳しく見ていきましょう。

平均年収

東宝株式会社の2025年2月期有価証券報告書によると、平均年収は1,084万円となっています。
この数値は、国内大手企業(資本金10億円以上)の平均年収約653万円と比較して約431万円も高い水準です。
平均年齢は38.7歳、平均勤続年数は11.0年、従業員数は447名と、比較的若手・中堅層が多い構成も特徴的です。
東宝では年1回の昇給と年2回の賞与があり、安定した収入が見込める点も大きな魅力。
また、ジョブローテーションによる多様なキャリアパスが用意されているため、配属先や職種によって年収に差が生じることもあります。

業界内での位置づけ

東宝の平均年収は、同業他社と比較しても圧倒的な高さを誇ります。
例えば、東映の平均年収は871.6万円、松竹は847.1万円と、いずれも東宝より200万円以上低い水準です。
このため、東宝は映画・エンタメ業界の中でもトップクラスの高収入企業といえるでしょう。
また、映画・アニメ・演劇・不動産といった多角的な事業展開により、安定した経営基盤と高い収益性を実現している点も、年収水準の高さにつながっています。

企業 平均年収
東宝 1,084.7万円
東映 871.6万円
松竹 847.1万円

東宝の年収推移(過去5年)

東宝の年収は近年どのように推移してきたのでしょうか?
コロナ禍を経て業績が回復傾向にある中、年収も右肩上がりとなっています。

年度 平均年収(万円) 平均年齢(歳) 従業員数(名)
2025年 1,084 38.7 447
2024年 1,031 39.1 401
2023年 898 39.3 357
2022年 881 39.5 352
2021年 850 39.2 357

2021年から2025年にかけて、平均年収は850万円から1,084万円へと大幅に上昇しています。
コロナ禍の影響を受けつつも、エンタメ需要の回復や不動産事業の堅調さが年収アップに寄与していると考えられます。

年代・職種・役職別の年収目安

東宝では、年代や職種、役職によって年収に大きな幅があります。
ここでは、具体的な目安や算出根拠をもとに、各層の年収イメージを解説します。

年代別(20代/30代/40代/50代)

東宝の年代別年収は、国内平均と比較しても圧倒的な高さを誇ります。
doda調査と有価証券報告書をもとに算出された目安は以下の通りです。

年代 東宝 国内企業平均
20代 921万円 352万円
30代 1,170万円 447万円
40代 1,337万円 511万円
50代 1,589万円 607万円

20代で900万円超、30代で1,000万円台に到達するなど、年齢を問わず高収入が期待できるのが東宝の大きな特徴です。
口コミによると、35歳までは残業代で年収1,000万円を超えることもありますが、管理職昇進後は手当が減るため年収が下がるケースもあるようです。

職種別(例:開発/営業/コーポレート)

東宝の職種別年収は、担当分野や専門性によって幅広く設定されています。
以下は主な職種ごとの年収レンジです。

職種 年収目安
制作進行管理(AP・ADなど) 400万~600万円
映像・映画系プロデューサー・クリエイター 500万~1,000万円
ゲーム関連職(プロデューサー等) 700万~1,200万円
法務・経理・財務 500万~800万円
管理会計 600万~900万円
IT戦略・システム企画 600万~1,000万円
経営企画 1,000万~1,300万円
広告宣伝 500万~1,000万円

専門性の高い職種やマネジメント層では、1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
一方、制作進行管理などは400万円台からスタートし、経験や実績に応じて大きく伸びていきます。

役職別(一般/主任/係長/課長/部長)

役職が上がるごとに年収も大きくアップします。
東宝の役職別年収目安は以下の通りです。

役職 東宝 国内平均
部長職 2,007万円 939万円
課長職 1,702万円 796万円
係長職 1,347万円 630万円

部長クラスで2,000万円超、課長で1,700万円台と、国内平均の約2倍に迫る水準です。
ただし、管理職昇進時に残業代がなくなるため、場合によっては年収が下がるケースもある点には注意が必要です。

初任給・新卒1年目の年収

東宝の初任給や新卒1年目の年収は、就活生にとっても大きな関心事。
実際の金額やモデルケースを詳しくご紹介します。

学部卒/院卒の月給・賞与・想定年収

2025年時点の東宝の初任給は、大学・大学院卒ともに月給25万円です。
この初任給をもとに、賞与を加味した新卒1年目の想定年収は約390万円となります。
なお、国税庁のデータによると、大学卒の全国平均初任給は237,300円、大学院卒は276,000円。
東宝の初任給は、学部卒で全国平均より1万円ほど高く、院卒ではやや低めの設定です。

学歴 初任給 推定年収
大学・大学院卒 25万円 390万円

モデルケース(残業月20h想定)

新卒1年目で残業が月20時間程度発生した場合、残業代を含めて年収400万円前後になるケースもあります。
東宝は年2回の賞与があり、業績や評価によって変動しますが、初年度から安定した収入が期待できます。

賞与・昇給・インセンティブ

東宝の給与体系は、年1回の昇給と年2回の賞与が基本。
インセンティブや評価制度の概要も押さえておきましょう。

支給回数/目安月数/評価軸・等級制度の概要

東宝では、昇給は年1回賞与は年2回(夏・冬)支給されます。
賞与の支給月数は業績や個人評価によって変動しますが、平均4~6カ月分が目安です。
評価制度は、職能等級や業績評価、コンピテンシー評価などを組み合わせた総合的な仕組み。
ジョブローテーションや社内公募制度もあり、主体的なキャリア形成が可能です。
ただし、部署ごとに評価基準や昇進スピードにばらつきがあるとの口コミも見られます。

手取り額の目安(年収600万円・単身)

年収が高くても、実際の手取り額は気になるポイント。
ここでは、年収600万円の場合の手取り目安をシミュレーションします。

月次/年次の概算手取り(控除の簡易内訳)

年収600万円(単身・東京都在住)をモデルにした場合、
年間手取り:約450万円~470万円
月次手取り:約37万円~39万円
が目安となります。
主な控除項目は、所得税・住民税・社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)など。
賞与時も同様に税金・社会保険料が差し引かれます。
実際の手取りは扶養家族や住宅ローン控除の有無などで変動しますが、年収の約75~78%が手取りとなるケースが多いです。

福利厚生・待遇

東宝は福利厚生が非常に充実していることで知られています。
働きやすさや生活サポート、キャリア支援など、多角的な制度を見ていきましょう。

休暇・働き方(有給取得率/在宅・フレックス)

東宝では、フレックスタイム制(コアタイムなし)テレワーク制度が導入されており、柔軟な働き方が可能です。
有給休暇の取得率も高めで、半日単位の有給取得や各種特別休暇(夏季・結婚・忌引・生理・育児など)も整備。
部署によっては在宅勤務が主流となっているケースもあり、ワークライフバランスを重視したい方にもおすすめです。

金銭系(退職金/住宅手当/持株会/年金)

金銭面の福利厚生も充実しています。
退職金制度
住宅手当・社宅補助
企業年金・確定拠出年金
従業員持株会
カフェテリアプラン(選択式福利厚生)
など、長期的な資産形成や生活サポートに役立つ制度が整っています。
また、社内医療施設(健康保険組合診療所)もあり、健康面のサポートも万全です。

育成・キャリア(研修/公募/異動制度)

東宝では、階層別研修自己啓発支援資格取得手当など、スキルアップを後押しする制度が豊富です。
社内公募制度を活用して自ら異動希望を出すこともでき、主体的なキャリア形成が可能。
ジョブローテーションを通じて複数の部署を経験できるため、幅広い知見や人脈を築くことができます。

東宝は激務?労働時間の実態

高年収の裏側で、働き方や労働時間が気になる方も多いはず。
東宝の実際の残業時間や休日日数、ワークライフバランスについて解説します。

平均残業時間/みなし残業の有無/休日日数

東宝の働きやすさは「部署による」という声が多く、残業時間も配属先によって大きく異なります
口コミでは、月80時間ほど残業が発生する部署もある一方、働き方改革の進展で残業が減少傾向にあるとの意見も。
みなし残業制度はなく、実際の残業時間に応じて残業代が支給されます。
年間休日は120日以上が基本で、土日祝休み・長期休暇も取得しやすい環境です。

口コミ・評判

実際に働く社員や元社員の声は、企業選びの大きな参考材料。
東宝の年収や働き方に関するリアルな口コミをピックアップします。

年収に関する良い口コミ

・「35歳までは残業代がつくので忙しい部署にいれば年収1,000万円も超える」
・「部長や課長クラスになると年収は2,000万円近くまで伸びる」
・「福利厚生が手厚く、賞与も安定しているので安心感がある」
東宝の年収水準や安定性、福利厚生の充実度を高く評価する声が多数見られます。

年収に関する悪い口コミ

・「管理職に昇進すると残業代がなくなり、年収が下がる場合がある」
・「部署異動によって収入が下がるケースもある」
・「人事評価や昇進スピードにばらつきがあり、不透明感がある」
高年収の一方で、評価制度や異動による年収変動に不満を感じる声も散見されます。

採用大学の傾向

東宝は全国の有名大学から幅広く採用を行っています。
特に、早稲田大学・慶應義塾大学・東京大学・上智大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学など、難関私大や国立大の出身者が多い傾向です。
選考では、エンタメ業界への熱意やコミュニケーション能力、論理的思考力が重視される傾向があります。

新卒向けワンポイント(内定後すぐにやること)

東宝から内定を獲得したら、業界研究映画・演劇・アニメの最新トレンド把握を進めておきましょう。
また、配属先によって求められるスキルが異なるため、語学力やITリテラシー、企画力などの自己研鑽もおすすめです。
社会人マナーやビジネス文書の基礎も事前に身につけておくと、入社後のスタートダッシュがスムーズになります。

東宝に向いている人・向いていない人

東宝で活躍できる人・そうでない人の特徴をまとめました。

  • 向いている人
    • エンタメ業界への情熱があり、映画・演劇・アニメが好きな人
    • 変化や新しい挑戦を楽しめる柔軟性のある人
    • チームワークやコミュニケーションを大切にできる人
    • 主体的にキャリアを切り拓きたい人
  • 向いていない人
    • 変化や異動を好まず、安定した業務だけを望む人
    • 残業や繁忙期の業務に抵抗が強い人
    • 自分から積極的に動くことが苦手な人
    • エンタメやクリエイティブ分野に興味が薄い人

FAQ

Q. 東宝の平均年収・中央値はいくら?

A. 直近2025年度で平均1,084万円。
中央値は公開値がありませんが、平均の0.9~0.95倍(約975万~1,030万円)と推定されます。
このレンジは、一般的な大手企業の中央値推定値に基づいています。

Q. 何年目で600/800/1000万円に届く?

A. 600万円は20代後半~30歳前後、800万円は30代前半、1,000万円は30代半ば(役職:主任~係長クラス)で到達するケースが多いです。
ただし、評価ランクや配属先、残業時間によって前後します。

Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う?

A. 20代は921万円前後、30代は1,170万円前後。
職種別では、開発系で600万~1,000万円、営業・広告宣伝で500万~1,000万円(インセンティブ有)、経営企画で1,000万~1,300万円など、幅広いレンジとなっています。

Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は?

A. 学部卒・院卒ともに月給25万円、想定年収は390万円(残業月20hモデル)。
賞与や配属先によって若干の変動があります。

Q. 残業時間やワークライフバランスは?

A. 平均残業は部署によって差がありますが、20~80h/月程度。
有休取得率は高めで、休日日数は120日以上が基本です。
働き方改革の進展で残業は減少傾向にあります。

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